「何かの拍子に思い出す 言葉を超えた想いの記憶」
今朝方、やけにはっきりした夢を見た。
場所はどこかのショッピングセンターのフードコート。どこのショッピングセンターかという設定はない。私ひとりでそこにいて、何らかの食べ物を載せたトレイを運んでいた。フードコートはさほど混雑しておらず、人とすれ違うのに気を使う必要もなかった。
突然、若い男がすれ違いざまに腕を掴んできた。20代半ばくらいで、現実では見たことがない顔だった。しいて言えば、若いころの槇原敬之に似ていた。
そのマッキーが、「いま肩がぶつかっただろう」と言いがかりをつけてきた。彼の声や、どんな言葉を発したかという記憶はないが、だいたいそんな感じの意味のことを言ってきたのだ。
こちらとしては、全く身に覚えのないことだ。トレイを運んでいるのだから、ぶつかればわかるはず。誰かほかの人と間違えているのではないかと思い、余裕の愛想笑いを浮かべながら、「いやいや、何かの間違いでしょう」みたいな返事をした。
マッキーは、それでも強い調子で文句を言ってきたので、こいつは因縁をつけてカツアゲでもするつもりなのだろうか、と思った。
無視して立ち去ろうとしたが、しつこく食い下がるマッキー。私の正面に回り込んで、手こそ出さないものの、何やら文句を言っている。
はじめのうちは、何かの間違いですよと、半ば笑いながら相手をしていた私だが、マッキーのあまりのしつこさに、だんだんイライラしてきた。
ある時点で私の中の何かがふっつりとキレた。
その瞬間、私の顔から笑いが消え、みるみるうちに真顔になっていった。顔の筋肉から力が抜けて、何も考えていない、死んだ目になっていくのがわかった。
あんたさぁ、いい加減しつこいよ?というようなことを、死んだ目でマッキーを見ながら言った。
すると、マッキーはシュンとして目を逸らしてしまった。
いや、まぁそんなに怒るつもりはないんだけどさ、こっちはトレイ運んでるわけだし、ぶつかったら飲み物とかこぼれちゃうよね?まるっきり身に覚えがないことでイチャモンつけられても、困るんだよね。
みたいなことを言いながら、マッキーの肩をポンポンと叩いて、うつむく彼をこれ以上責めないように諭した。
そこで目が覚めた。現実の時間にすれば、1分少々の短い間の出来事だったと思う。それが、やけにはっきりとした印象を残す夢だった。一番はっきりと記憶に残っているのは、自分の顔から力が抜けて、笑顔が消えていく感覚だ。
分析的な見方をすれば、マッキーは自分の中の、何らかの感情を象徴する存在、自分の心の一部なのだろう。それはおそらく、私があまり見たくない感情なのではないだろうか。彼が私に文句を言ってくるのは、私が彼=感情を抑えつけているということかもしれない。
はっきりしたことはわからないし、夢を分析してみても、大して意味はない。彼がまだ納得していないのなら、いずれまた、他の形をとって現れるだろう。どのような形をとるにせよ、それが私の一部であることに変わりはない。私はただ、私自身を観察し続けるのみだ。
ということで今日の話はおしまい。雨が降ってる。
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