「いつもいつでも うまくゆくなんて
ほしょうはどこにも ないけど」
昨日は仕事が休みだったので、昼間っから家にこもってスプラトゥーン2をプレイしていた。外はさわやかな青空が広がっている。しかし風邪で喉をやられて、朝から裏声しか出なくなっていたので、外に出かける気分ではなかった。
ゲームを起動すると、最初に出てくる街「ハイカラスクエア」に、オンライン中のプレイヤーのキャラや、NPCがたむろしている。
そこに、なにやら物々しい装備をしたプレイヤーがいた。ごっついメカのヘルメットやアーマー、ブーツを装着して、ヘルメットあたりから湯気がプシュ~と出ていて、スチームパンキッシュな雰囲気を醸し出している。
なにそれカッコイイ。
まるで、ガンツで100点を取ったらもらえる装備みたいだ。
さっそく、Aボタンでプレイヤー情報を出して、装備の内容を見る。
「メカヘッド・HTR」「メカボディ・AKM」「メカレッグ・IBS」という名前の3点セットだ。その画面から同じギアを注文できるのだが、このメカギアセットは非売品だった。アミーボか何かを買わないともらえないギアなのかな~と思って、その場はあきらめた。
しかし、後からどうにも気になって、どこで入手できるのかネットで調べてみた。すると、コロコロコミック5月号の付録らしい。ということは、今店頭に並んでいるコロコロを買えば、このカッコイイ限定ギアがゲットできるって寸法かい。
裏声しか出ないのも忘れて、一番近い書店まで車を走らせる。漫画雑誌売り場に行くと、はたして、コロコロコミック5月号がまだたくさん残っているではないか。よっしゃー!これで限定ギアゲットだぜ!
そこでふと、NHKのドラマ「トクサツガガガ」を思い出す。付録欲しさに児童向け雑誌を買う大人の葛藤。しかし我が家には実際に息子氏がいるのだ。そして彼もスプラトゥーンプレイヤーなのだ。最近はマイクラにハマってほとんどやってないけど。
大きな顔でレジに持っていく。ものっそい私好みの綺麗なお姉さんがいた。コロコロを渡すと、「購読していただければ毎月店頭でお取り置きしますよ?」的なことを言われたのだけど、お姉さんの顔ばかり見ていてあまり聞こえてなかった。耳を傾けて「なんですって?」というフリをすると、もう一度同じことを言ってくれた。
「いえ、結構です」と返答しようとした瞬間に思い出した。今、私は裏声しか出ないのだった。危うく出かけた裏声を寸止めして、手を振って断りの意を示した。マスクをしていたので、風邪で声が出ないということを察してもらえただろうか。帽子にマスクであやしげな手ぶりをするおっさんを、まじまじと見るお姉さん。そんなに見つめないで。惚れてまうやろ。
そういえば、あのお姉さんは前にも見たことがある気がする。たまにしか本屋に行かないので、はっきりとは覚えていないが、前にもあのお姉さんを見て「か、かわいい……」と思ったような気がしないでもない。おっさんは綺麗な女の子の顔もすぐに忘れてしまうのだ。
ともあれ、無事にコロコロコミック5月号を買って、早速家に帰り、コードを入力して限定ギアゲットだぜイェイェイェイェイェイェイ!
ゲットしたのはいいけれど、今はちょうどフェス期間中で、フェスTから着替えることができないんだった。仕方ない、フェスが終わるまでのお楽しみ、ということにしよう。
考えてみたら、限定ギア欲しさにスプラトゥーンの単行本買ったり、雑誌買ったり、たぶんこれで4回目だ。本来、スプラトゥーンは課金しなくても遊べるゲームのはずなのに、なんだかんだで課金してる。スマホのゲームでは課金したことないのに、Switchのゲームで課金するとは。私も晴れて堂々と課金勢を名乗れるということか。別に名乗りたくはないが。
ということで、今日の話はこれでおしまい。
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