谷村新司さんが亡くなられた。昭和世代には言わずと知れた偉大なシンガーソングライター。ご冥福をお祈りするとともに思い出をひとつ記しておく。
中学生か高校生の頃か忘れたが、机に向かいながら深夜ラジオを聴いていた時のことだ。私は元来勉強嫌いだったので、テスト勉強で夜更かししていたのではなく、単に夏休みの宿題か何かが間に合わずに焦っていたのだと思う。
出演者は谷村さんとばんばひろふみさん、それとゲストコメンテーターみたいな形でとある女医さんが出ていた。当時テレビにも出たりしていた方だったと思う。
その時聴いていたのはリスナーからの悩み相談で、包茎は手術したほうがいいのかどうか、という内容だった。
女医さんの回答は「別に無理して切る必要はない、常時むき出しだと鈍感になっちゃうでしょ?」というような意味のことを言っていた。
そのコメントに対して谷村さんとばんばさんが「おぉ……」みたいな反応をしていた。
ただそれだけの思い出だが、思春期だったせいか強く印象に残った。当時使っていた勉強机、蛍光灯の明かり、その時間の部屋の空気感みたいなものと一緒に、40年近く経った今も記憶に残っている。