あけましておめでとうございます。
年齢と共に、時間経過の体感速度が加速していくのが人生の常ではありますが、2010年代というひとつの区切りが終わるとなると、なかなかに感慨深いものがあります。
子どもの頃は2000年代というと結構な未来で、大人になっても2010年代はそこそこ未来で、2020年代など完全にSFの世界だと思っていたのが、普通に雑煮を食べて正月を迎えるという現実と想像のギャップ。
2000年におぎゃあと生まれた赤ん坊が20歳になろうというのに、”車もしばらく空を走る予定もなさそう”で、未来は昭和の子どもたちが思ってたんと違う方向に進化を遂げているようです。
20世紀の終わり頃もそうでしたが、人は未来に劇的な変化を期待するものです。今も、シンギュラリティだとか気候変動の臨界点だとか、人類の行く先に劇的な進歩、または劇的な破滅があるんじゃないかという予測があります。
しかし20世紀の終わりから20年経った今でも、正月に雑煮を食べていられるのですから、この先20年も、じわじわと微妙な変化が続いていくだけではないかと個人的には思っています。
じわじわとした変化でも、この世は生々流転、諸行無常、色即是空。決して止まることのない変化を続けているわけで、変化がゆっくりだからと油断していたらあっさり置いていかれます。
時代の先端を行こうとか、乗り遅れないようにしようとかいうわけでもありませんが、せめて世界の移り変わりを見逃さないようにしたいとは思っています。
2020年代。といっても人が作った勝手な区切りでしかありませんが、どんな10年になるのか、楽しみではあります。