心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

変わりゆくビーノが私を失望させる

 このブログでも何度か書いていると思いますが、東ハトのスナック菓子「ビーノ」が好きです。……いや、正確には「好きでした」と言わねばなりません。

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 ビーノは、かれこれ30年近く前、平成初期から発売されているロングセラー商品です。小林亜星さんがCMに出ていた頃から好きで、ちょくちょく食べていましたが、ここ10年くらいはすっかりレギュラー化して、年間50袋くらい食べているかもしれません。

 そのビーノが、いつからか変わっていたことに、最近になって気がつきました。今までは、おそらくその変化に心のどこかで気づいてはいたものの、認めたくなかっただけのような気もします。しかしいったんはっきりと気づいてしまうと、もう気になって仕方ありまめん。

 その変化とは、味ではなく、生地の食感です。最近のビーノは、いろんなバリエーションが出ていて、生地の種類も様々ですが、今回は基本の「うま塩味」の生地についての話です。

 味付けに関しては、随時変えていることがパッケージに書いてあるのでわかります。正直、その味の変化がわかるほど舌が敏感ではないので、おいしくなった!と言われてもよくわかりません。別に今までの味でいいよと思います。

 しかし、今回気づいた生地の変化は、かなり気になっています。食感の変化から推測するに、おそらく生地の原料となる穀粉の粒度が変わったのではないかと思います。

 ビーノ本体の生地は、豆の粉に水分を加えて練って成形し、それを焼いて膨らませたものでしょう。パッケージには「直火焙煎」「ノンフライ」と書いてありますから、油で揚げずに焼く製法です。

 この生地が、以前に比べて中の気泡が大きくなり、サクサク感が増しています。例えるなら、以前の生地がスチレンボードとすると、今の生地は発泡ポリエチレンのような……わかります?つまり、以前は中身がもっとギッシリ詰まっていたものが、スッカスカになった感じなんですよ。

 サクサク感が増した、というと良いイメージが湧きますが、私はマイナスに捉えています。中の気泡が多いということは、それだけ1本あたりの生地の量が少ないということです。そして、現在の生地は形状や大きさが均一に成形されていて、焦げ目もほんのり色がついた程度です。

 以前の生地は、形も大きさもバラつきがあり、棒状の先端が裂けていたり、焦げ目にも濃淡の変化がありました。硬いところや柔らかいところがあって、変化に富んだ食感を楽しめました。

 今の生地は、完全に均質化されており、食感に変化がありません。カルビーの「さやえんどう」に近くなっています。いかにも「成形された」感じがします。

 私は、ビーノのこの変化を、とても残念に思いました。「ビーノ」と「さやえんどう」で、どちらが好きかと言ったら間違いなく「ビーノ」だったのですが、今の生地だと、どっちでもいいと思えるからです。

 東ハトマーケティングや、その他いろいろな事情もあって、生地がこのように変化してきているのでしょう。しかし個人的には、今のビーノはもはや私が好きだったビーノではありません。上の写真を見ると「素材感じる 豆感アップ!」と書いてありますが、私に言わせれば間違いなく豆感はダウンしています。

 はてな村の辺境で細々と続けているこのブログで、こんなことを書いても東ハトに届くことはないでしょうが、ビーノは私という一人のファンを失いました。ああ、私が好きだったビーノは、もう二度と口にすることはできないのでしょう。残念至極。

 さようならビーノ。今までありがとう。

 と言いつつ、これからもたまには食べるかもしれません。しかし!年間50袋は20袋くらいに激減すると思いますきっと。願わくば、あの素晴らしいビーノをもう一度。

東ハト ビーノ うましお味 70g×12袋

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