※前回のあらすじ
ナワバリバトルでケンサキ・ジュンのチームからフルボッコにされそうだったハチロウ、逆に1人でチームをフルボッコ。チームではバトルに負けたものの、ジュンたちの心に爪痕を残す。
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エピソード_88 「居候」
バトルが終わり、ロビーに戻ったジュンたち。
そこに、1人佇むハチロウの姿があった。
ジュン「ハチロウ、とかいったっけな。オマエ本当に強いんだな。正直、驚いたぜ。オレがランク8のオフロ使いに負けるとはな」
ハチロウ「でも、バトルで負けたのは、こっちだよ」
ジュン「そういうことじゃねぇんだよ。オレたちの誰ひとり、オマエからキルを取れなかった。チームでは勝ったが、オマエには勝てなかったんだ」
ハチロウ「そういう、ことか」
ジュン「なぁ、オマエどっから来たんだ?そのオフロ、最初から使ってるって言ってたが、どこで手に入れた?」
ハチロウ「これ、ウチから、持ってきた」
ジュン「ウチってどこだよ」
ハチロウ「駅……」
ジュン「エキ?駅って……オマエホームレスかよ!」
ハチロウ「ホーム、レス?」
ジュン「なんだよ仕方ねぇな、オレんち来いよ。部屋はいくらでもあるぜ」
ハチロウ「オレんち?」
2人の会話にコブが割って入る。
コブ「ちょっと、ジュン、大丈夫なの?キミの親父さん、タコは苦手なんじゃ……」
ジュン「関係ねぇよ。オヤジはほとんどウチにいないし、オヤジにバレないように生活するくらい訳ないって。オレんちの広さ知ってるだろ?」
コブ「まぁ、ジュンが大丈夫ならいいけど……」
ジュン「ああ、そういやまだ名乗ってなかったな。オレはケンサキ・ジュン。こいつはコブだ。オマエに最初にキルされたやつな」
コブは少しむくれた顔をして見せた。
ハチロウ「よろしく……」
ジュン「よし、それじゃ今日はもう切り上げて、ウチで飯でも食うか」
ハチロウ「ああ、飯、食べる」
ジュン「ハハッ、遠慮がねぇな。なぁ、オマエらも来るよな?」
ジュンは後ろを振り向き、コブたちチームメイトを見る。
コブ「じゃ、僕も遠慮なく」
ジンとヤケも無言で頷く。
4人のインクリングと1人のオクタリアンは、ロビーを後にした。
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ジュンの家に、居候として転がり込むことになったハチロウ。大丈夫なのか?
次回未定!