仕事からの帰り道、田畑の広がる土地の真ん中を通る道を走っていました。
左側の畑から、大きなサギが飛んできて、前を走る軽自動車の上を横切って、右のほうへ飛んで行きました。ギリギリとは言わないまでも、そこそこ近い距離を横切ったので、前の車のドライバーは少し驚いたのではないかと思います。
そんなことを思っていると、右へ飛んで行ったサギがぐるりと輪を描いて戻ってきました。そして私の車の正面に向かって、飛んできました。これまたそこそこ近い距離だったので、今度は私が驚く番でした。
私は思わずそのサギに向かって「ぉおい!」と声を発していました。田舎の道を毎日走っていると、車の前を鳥が横切ることはしょっちゅうありますが、あんな大きなサギが正面から向かってきたのは初めてです。
輪を描いてゆったりと飛んでくる大きなサギ。大きさからして、おそらくアオサギだと思いますが、詳しく観察している余裕はありませんでした。その姿はまるで、翼竜を思わせる迫力がありました。
今の時代、鳥は恐竜の子孫というより、恐竜そのものなんだそうで、現在の恐竜界隈ではもう常識らしいです。どうりで恐竜に見えるわけです。だって恐竜なんですから。
人は昔々サルでしたが、鳥は昔々から今でも恐竜なんですね。
それはそうと、なんであいつはわざわざ転回してきたんだろうな……人を驚かせて遊んでたんだろうか。