心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

【夢日記】怖いものてんこ盛りフルコースの悪夢を見た

エルム街の悪夢 [Blu-ray]

「黒く歪んだ現在を 夢、理想に変える」

 今朝がた、恐ろしい夢を見た。

 自分が怖いと思う出来事が全部詰まった夢だ。

 今まで生きてきた中で、これほど怖いことばかりが、わざとらしいくらいに起きる夢は見たことがない。

 この夢のせいで、昨夜はいつもより遅く床に就いたのに、今朝はいつもより30分早く目が覚めた。

 最初のシーンは、家族でどこかの観光地にいた。遊園地か、テーマパークのようなところ。そのフードコートで、嫁さんが「このパン美味しそう」と、高いパンを次から次へとトレイに乗せていく。不安になって、財布の中身を確認すると、千円札が1枚だけ。ヤバい、明日ガソリンを入れられなくなる。と思ったところで次のシーンへ。

 次のシーンは、現実に起きたことが明らかに影響している。近所の野良猫が、あまりに図太くて、車が近づいても全く動じず、道路の真ん中に置物座りをしている、という話を嫁さんとしていた。加えて、最近、通勤途中の道路に猫か狸の轢死体が転がっているのを見た。それがそのまま夢に反映されたようだ。

 現実には知らない道だが、夢の中では家の近くという設定の道路。車をゆっくり走らせていて、十字路の近くにさしかかる。ブレーキをかけて、もう少しで止まる、という速度まで減速したところで、うっかりスマホを手に取り、画面を見てしまった。誤解を招かないように言っておくと、現実で車を運転中に、ながらスマホをしたことは一度もない。

 あっと思ったら、目の前の道路に猫が座っていた。危ない!猫に気を取られていたら、道路脇から息子氏が飛び出してきた。

 ぶぎゅる……嫌な感触をタイヤに感じる。

 慌てて車を降りると、息子氏が倒れていて、腹から血を流し、苦しそうに呻いている。

 「あああああ!ごめん!ごめんな息子氏!」

 などと叫びながら、息子氏に覆いかぶさり、パニック状態の私は

 「消防車を呼ばなきゃ!」

 と思っていた。そこは本来、救急車のはずだが。さらに、パニックに陥った頭は119番が思い出せない。

 「消防車!消防車って何番だっけ!?ああ!こんな時に思い出せないとは!」

 その場面で呼ぶべきは救急車だ。番号は同じだけど。

 

 ようやく119番を思い出した時には、すでに半ば覚醒していて、ああこれは夢なのだと、ほっとした。しかし心臓はドキドキしていた。

 こんなわかりやすい悪夢を見るのは、春のパン……じゃなくてモヤモヤ祭りが終焉を迎えることと無関係ではあるまい。

 お金が足りないこと、猫を轢いてしまうこと、息子氏が事故に遭うこと。自分にとって恐ろしいことトップ3が揃った悪夢を見るなど、通常の精神状態ではあり得ない事態だ。

 今日一日、この夢のことを、時々思い出しながら考えた。

 自分の中には、自分自身を不幸に陥れるような心の働きがある。当然と言えば当然だ。人の不幸を見れば、そこにその人自身の心の関与があることは往々にしてある。しかし、今日はその、不幸の源泉とも言うべき心の働きが、実際に自分の中にあるということをまざまざと実感した。

 それでも、この実感こそが、事態を打開する契機になるという予感がしている。これまでの人生、いろんな場面で、いろんなことをあきらめてきた弱さ。その弱さを正面から見据えることで、弱さに流されない決意が生まれそうな気がする。

 そろそろ、本気で貧乏から抜け出す覚悟を決めるときが来たようだ。

 ということで、今日の話は以上。

the WORLD/アルミナ

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