花梨 花梨 いつになれば
白い薔薇になれるのかしら
息子氏が、教科書に載っているお話を読んでいて、その話に出てくる女の子の名前が「かりん」ちゃんなのだが、息子氏はずっと「か」にアクセントを置く読み方をしていた。
ところが、その教材のDVDがあるらしく、息子氏が学校でそれを見たところ、かりんちゃんのアクセントは「りん」にあったそうだ。つまり果物の花梨と同じ発音。
嫁さんは息子氏と同じく「か」にアクセントを置く読み方だそうだ。
私は人の名前なら花梨と同じ発音かなと思う。
なぜなら、「か」にアクセントを置く読み方だと、カリン塔のカリン様と同じだから。あれ猫だから。人語を解すけど、猫は猫。人じゃない。
この「かりん」のアクセントについてググってみると、乃木坂46の伊藤かりんさんは、花梨と同じ読みだそうだ。同じ名前でも、人によってはカリン様と同じ方もいるらしい。
ある情報によると、30代を境に年齢層で読み方が分かれるそうだ。30代より下はカリン様と同じアクセント、30代より上は花梨と同じアクセントになることが多いという。
若い人は果物の花梨を知らないのかもしれない。あるいはドラゴンボールのカリン様で、初めてその名前を覚えたという人もいるかもしれない。
最近はあまり見ないが、昔は家の庭によく花梨の木が植えてあって、家庭で花梨酒を作っていた。だからカリンといえば花梨のことだったと思う。しかし人名ではまず「かりん」という音ありきで、漢字は当て字になっていることが多い。
もともと人名でない言葉が、人名になるとアクセントが変わるものがある。ひなた、ゆり、さくら、もも、みなみ、ひびき、ゆき、なつ、などなど。ただし全てというわけではない。
すみれ、あかね、ゆかり、かおり、めぐみ、こずえ、げんき、だいち、そら、などは人名でない元の言葉と同じアクセントだ。どういった法則でアクセントが変わるものと変わらないものに分かれるのか、判然としない。
その中でも「かりん」は、特に微妙な立ち位置だ。どちらにアクセントを置いてもおかしくはない。
ただ、個人的な意見を言うと、「カリン」はやっぱり猫か外国人のイメージだな。日本人なら「かりん」でしょ。
というわけで本日はこれにてお粗末。