心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

身体動作が無意識下で最適化される現象に名前ついてる?

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愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない

 

 暑い。言わなくても知ってるのはわかっています。

 でも言いたい。暑い。

 小学生が校外学習に出かけて熱射病で亡くなったというニュースを見て、他人事じゃないなと感じます。息子氏が通う学校は、給食後の放課(休憩時間のことです)にも、運動場など外で遊ぶことが禁じられています。児童館でも、外遊びはしていないようです。うちの場合は、嫁さんが車で児童館へ迎えに行くので、帰り道は問題ありませんが、普通に集団下校する子どもたちは、大丈夫だろうかと心配になります。

 雑談は以上です。

 今回の本題は、タイトル通りの話。これも雑談といえば雑談ですが。

 「身体動作が無意識下で最適化される現象」を意識したことはありますか?人は、同じ動作を繰り返していると、その動作が自動化されて、意識的には他のことを考えながらでも、その動作を行うことができるようになります。

 典型例としては車の運転。スマホなどを見ながらの「ながら運転」は論外ですが、運転に慣れてくると、運転動作や状況判断は自動的に行えるようになり、仕事のことや、晩御飯のことや、女性のことを考えながらでも、目的地にたどり着けるようになります。

 で、今回考えたいのは、それに似ているけどちょっと違うパターン。いや、大きな括りで言えば同じことなんでしょうけど、もっと微妙で、もっと無意識なコントロールについてです。

 私がそれに気づいたのは、仕事でのこと。今の仕事では、金属製の鉄板状の部品を扱うことがよくあります。それは作業上、一時的に使うもので、使用後は毎回洗って再利用します。

 その金属部品は、プレスで打ち抜いただけの、ろくに端面処理もしていないもので、部品の周囲はわりと鋭い角が立っています。慣れないうちは、これでたまに手を切っていました。なので、初めの頃は軍手やゴム手袋をして部品を洗っていました。

 ところが、半年くらい経って、作業に慣れた頃に気がつきました。いちいち手袋をはめるのが面倒なので素手で洗うようになったのですが、それでも手を切ることが全くなくなっていたのです。

 下手をすると手を切る、ということは経験していたので、その危険性は認識していました。しかし、手袋をはめたりしていたので、手を切らないように扱おうということは、それほど意識していませんでした。

 それでも、手を切らないような扱い方というのを、手そのものが編み出していた、とでも言いましょうか、自分でも気がつかないうちに、手を切らない扱い方をマスターしていたのです。

 鉄板を洗っている最中に「そういえば、前はこれでたまに手を切っていたなぁ」と思ったのがきっかけでした。しかし、同じ作業を何カ月も繰り返していて、全く手を切らなくなっていることに気がついたのです。

 手を切らないようにするにはどうしたらいいか、とか、どうすれば手を切らずに洗えるか、みたいなことは一切考えたことがありません。手が、あるいはその動作を司る脳の部分が、勝手に切らない動作を作り出したのです。その作業において、手を切らずに済むように、手の動作が最適化されていたということです。

 今の仕事に就く前、手先を使う仕事を長いことやっていたので、身体動作が訓練で最適化されていくということは、経験上知っていました。しかしそれも、意識的に技能を向上させようとか、スピードアップしようとか、そういった目的があってのことでした。

 今回気づいたことは、ほぼ無意識。鳴れていない頃に、数回手を切って「これは危ないな」と思っただけです。

 このことに気づいて、面白くなったのと同時に、人間の脳ってすごいなと改めて思いました。私自身は、何の努力も工夫もしていないのに、手が勝手に切らない方法を編み出したのです。自分の身を守るために。

 なので、私は手がどのように鉄板の扱いを最適化したのかわかりませんし、慣れていない頃と、今とで、手の動作がどのように変化したのかもわかっていません。切らないように気をつけなくちゃ、という意識もありません。とにかく、普通にやっていても手を切らない。

 まるで、自分の体が別の生き物のようです。面白い。

 こういう現象、誰か研究してたりしませんかね。解明されたら、ロボットの学習とかに応用できるんじゃないでしょうか。知らんけど。

 ということで、今回はこれまで。

 お粗末様でした。

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