ずいぶん久しぶりに嫁さんと休日が合ったので、珍しく近所の喫茶店までモーニングを食べに行きました。
歩いて行ける距離なので、二人で寒空の下をトボトボ歩いて行きました。時間にして片道15分ほど。
時折、二言三言、言葉を交わしたり、無言のまましばらく歩いたり。
今年で結婚10年目を迎え、ここ数年はレス状態で、表立った喧嘩はないものの、時折不穏な空気が醸し出されることもあります。
口には出さないけれど、細かいところにいちいち文句を言いたくなり、腹の中では毎日のようにグチをこぼしている。たぶん向こうもそんな感じだと思います。
欲求不満も常態化し、チャンスさえあれば他の女性とチョチョっと……などと不貞なことを妄想している私ですが、今のところそんなチャンスは毛ほども転がり込んできません。
そんな私が、短い時間ではあるものの、嫁さんと一緒に歩いていると、妙なつながりというか、連帯感というか、そんなものを感じていることに気づきました。もっとカッコよく言うと、絆……みたいな?それは言い過ぎか。
付き合っていた頃の恋でもなく、結婚して家庭を築いてからの愛でもなく、長く生活を共にしてきた家族としての絆。そういうものが、もしかしたらあるのかもしれないな、と思った、嫁さんとの短いデートでした。
夫婦、不思議な縁(えにし)で結ばれし男と女。もつれ合い、化かし合い、許し合う、狐と狸。夫婦、おもろきかな、おもろきかな。この長き旅の道連れに幸せあれ…。
以前記事に書いた、『マカロニほうれん荘』の中に、この『唄子・啓助のおもろい夫婦』の詩が出てきます。
この詩がそのまま漫画に出てきたわけじゃありませんが、当時は番組のことを知らなかったので、何のパロディなのかわからずに読んでいました。『新婚さんいらっしゃい』の熟年夫婦バージョンみたいな番組でした。放送中はまだ子供だったので、親が観ているのをちらっと見たことしかありませんけどね。
おもろい夫婦じゃありませんが、もつれ合い、化かし合い、許し合う、そんな夫婦でいられたら、幸せなのかなと思いました。
ではまた!