心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

花火デートの思い出と牛乳のトラウマ

花火サラウンド フルハイビジョンで愉しむ日本屈指の花火大会 [Blu-ray]

 9月に入り、新しい仮面ライダーも始まり、夏休み気分も薄れてきた今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。若い学生さんはまだ夏休みだったり、まだまだ夏休み気分を引きずっている方もいるでしょう。ウチの息子氏みたいに。

 今年は、一度も花火大会を観に行きませんでした。台風に当たってスケジュールがずれたり、全体的に天候不順が影響しました。

 花火で思い出したのが、若い頃に付き合っていた彼女と、初めて花火大会を観に行った時のことです。少々遠めの会場に向かうため、ドライブがてら、朝から出発しました。

 会場付近の地理は、彼女のほうが詳しかったので、彼女の車に乗せてもらい、彼女の運転で会場に向かいました。ナビもせず、ただ助手席に乗っているだけの気楽なドライブでした。

 ところが、出発して間もなく、気楽なはずのドライブは暗転します。どうもお腹の調子が……あっ、これはヤバい。我慢できない痛みが腹部を襲います。腸が激しく蠕動するのがわかります。なぜこのタイミングで?

 意を決して彼女に腹痛を伝え、最寄りのコンビニに寄ってもらいました。そこで出るものを出し、やれやれといった感じで、またドライブに戻りました。

 しかし、しばらくするとまた……これまた我慢できないレベルの腹痛。どうしたお腹。何がいけなかった?今朝は何を食べたっけ……あまり思い出せないけど、牛乳をたっぷり飲んだな。あれがいけなかったのか。そんなことを思いながら、再びコンビニへ。

 危なかった~。まさか彼女のナビシートで漏らすわけにはいきません。決死の我慢でセカンドウェーブを乗り切りました。

 その後も、小さい波がいくつかやってきたものの、ひとまず会場に辿り着きました。付き合いだしてまだ日が浅かったこともあり、彼女の前で失態を演じてしまったことで少々落ち込みましたが、会場付近の施設を歩いているうちに気分も晴れてきました。お腹の痛みもすっかり消えてなくなりました。

 花火大会の時間まで、会場付近をブラブラ歩いたり、軽い食事をしたりと、なかなか楽しい時間を過ごしました。花火大会が始まると、鮮やかな花火を並んで鑑賞し、ロマンチックな気分に浸ることもできました。

 帰りの運転は、私が代わりました。広い駐車場で少し慣らし運転をしてから、会場を出るとすごい渋滞。彼女の車はそこそこ走るタイプのマニュアル車でしたが、私は安全運転を心がけ、渋滞を抜けてからものんびり走りました。もちろん、彼女と過ごす時間を少しでも引き延ばそうという意図があったことは否定しません。

 ラジオから流れていたのは、当時ヒットしていたaikoの「花火」。私はそこで初めてaikoというアーティストを知りました。彼女もその時はまだaikoを知らなかったので、この歌を歌ってるのは誰だろうね?なんて話をしたのを覚えています。

 行きの腹痛を除けば、おおむね良好なデートでした。その後、紆余曲折を経て、その彼女とは別れてしまいましたが、今でも良い思い出です。

 その時の腹痛の原因が何だったのか、はっきりしたことはわかりませんが、唯一怪しいと思ったのは牛乳。それ以来、私は牛乳をストレートで飲まなくなりました。それまでは、喉が渇けば水代わりに牛乳を飲むくらい好きだったのですが、すっかり飲めなくなりました。コーヒーや紅茶に入れる程度の量なら飲めるのですが、100%の牛乳をそのままがぶ飲みすることはなくなりました。

 花火大会の季節になると、時折、牛乳が飲めなくなったいきさつを思い出すのです。

花火

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