嫁さんがパートで務めている会社の、同僚のパートさんが、盲腸で入院したそうです。しばらく前から、腹痛がひどく、病院に行っても胃炎だと言われて薬をもらっていたのですが、薬を飲んでも収まらないどころか、どんどん症状が悪化して、いくらなんでもこれはおかしいと再度診察してもらった結果、盲腸だと判明したそうです。
どこのヤブ医者だと思って聞いていると、市内で最も規模の大きな病院だということでした。私はもちろん、市民ならばおそらく誰でも知っているであろう病院です。
緊急手術で事なきを得たとのことですが、一歩間違えば死ぬレベルの誤診。
かれこれ20年くらい前になりますが、当時私が勤めていた会社のパートさんも、盲腸を胃炎と誤診されて、さんざん苦しんでから入院したことがありました。
たった2例ですが、私の知る範囲でも2例あるということは、盲腸が胃炎と誤診されることって、結構あるんでしょうか。
ググってみると、興味深いブログが出てきました。
上記リンクにある川越救急クリニックの「院長の勝手気ままなブログ」によれば、盲腸の診断の正答率は60~70%で上出来、理想を言えば75%ということになります。
これを低いと見るか、高いと見るかは、人により判断が分かれるところでしょうが、私の素人目線からすると、意外と低いんだなと思います。人の命がかかった診察でも、100%ということはないわけです。
考えてみれば、医者といえども人なわけで、100%などあり得ないのはわかりますが、診察される側としては、100%を期待するのが人情というものです。なにしろ自分の健康と命がかかっているわけですから。
他のどんな商売でもそうですが、人が関わる以上、サービスや商品の品質を100%保証できるわけはありません。医者も例外ではないということですね。
他には、誤診で告訴されたらどうしよう、という内容の、弁護士事務所の相談例もたくさん出てきました。医者も結構ビクビクしながら診察しているのでしょうか。それはそれで患者もビクビクものですけど。
徹底図解 手術と解剖のしくみ―盲腸の切除術から最先端の内視鏡手術まで
- 作者: 坂井建雄
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