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プラスチック汚染の話で気になること

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 海洋プラスチック汚染が、のっぴきならない状況まで来ているという。すでに10年以上前から言われているそうだが、私個人について言えば、耳目に触れるようになったのはここ数年のことだ。

 汚染源としてやり玉に挙げられるのは、レジ袋や過剰包装、ペットボトルなどだが、日常生活を送る上で、気になるものがひとつある。化学繊維である。

 私たちが普段身に着けている服のほとんどに、化学繊維あるいは合成繊維と呼ばれる「プラスチック繊維」が使われている。ナイロンやアクリル、ポリエステルなどがそうだ。プラスチック汚染に関する話で、これらがあまり大きく取り上げられていないような気がしていた。

 しかし調べてみると、やはり大きな問題として認識されている向きもあるようで、以下のようなページが見つかった。

衣服の洗濯から発生して下水をすり抜けるマイクロプラスチックの問題 | プラスチックの海

 衣類の洗濯で出た微細なプラスチック繊維が、河川を通じて海に流れ込み、これまた海洋プラスチック汚染につながっているというわけだ。

 ただ、個人的に、プラスチック汚染は、本当に海洋がメインステージなのか、という疑問がある。部屋の中はもちろん、外気にも、土壌にも、虫や鳥、動物にも、そして当然ながら人間の体内にも、すでにマイクロプラスチックが循環、蓄積しているのではないか。

 それが生体にどのような影響を及ぼすのか、あるいはすでに及ぼしているのか、ほとんど解明されていない。将来的に、マイクロプラスチックに蓄積された有害物質の影響で、ミュータント的な生物が生まれるかもしれない。人間の寿命は今の半分くらいになるかもしれない。

 そうやって想像を進めていくと、行き着く先は文明が腐海に飲み込まれる未来、ということになる。宮崎駿ってすごいな。

 科学文明がもたらす負の遺産が、やがて人類を滅亡に追いやる、というプロットは、私が幼い頃から、おそらくはもっと以前からあった。少なくとも、50年以上前から言われているわけだが、その「空想」は、ますます現実味を帯びてきている。

 人類は、そしてこの地球は、この先一体どうなるんだろう。

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