今日はいつもより早く帰宅したので、夕方、嫁さんと子供が買い物に行ってる隙に、ひかりTVで録画しておいた「ど根性ガエル デジタルリマスター版」を少し見てました。子供の頃は何度か再放送で見ていましたが、今日見ていて「ヨシコ先生、面白いなぁ」と改めて思いました。
ヨシコ先生の声が、林家パー子みたいなハイトーンヴォイスで、しかも妙な節回しというか、独特のリズムで喋るんですよね。Wikipediaによると、声をあてているのは武藤礼子さんという声優さんで、「ふしぎなメルモ」のメルモちゃんとか、「ムーミン」のノンノンをやってた人です。そういえばノンノンもヨシコ先生みたいな喋り方だったな。残念ながら2006年に他界されているようですが、懐かしいビデオで独特の喋りを堪能させていただきました。
さて今日もやります開封の儀。第3の供物は「おさるのジョージ ”とびだすルーペ”」です。名前だけでなんとなく想像できるのがこのシリーズの優れたところ。子供にもわかりやすいネーミングを心掛けているんですね。では袋入りの状態から見てみましょう。
透明の袋越しにジョージが見えます。なんだか「はよ出してー!」と叫んでいるように見えなくもない。そんなに言うなら出してあげましょう。
「バリッ!ぷは~」てな感じで開封を演出してみました。手にルーペを持ったジョージが、二冊重ねられた本の上に乗って両手を上げています。半分あぐらをかいた格好ですね。両手は肩の部分が可動するので、疲れたら手を下げることだってできます。優しい心遣い。
本の上に乗っているのは、小さな字の本でも、ルーペで拡大すれば問題なく読めるよ!ということを暗示しているのでしょう。なかなか小憎らしい演出ではありませんか。とはいえ、なにも本の上に乗らんでも、という気がしないでもない。
正面から見るとこんな感じ。まさかと思うでしょうが、実は下の青い本の穴にルーペが仕込まれているんです。こんな小さな穴にルーペが?それを実現するのがハッピーセットのおもちゃ開発チームの技術力です。
背面はこんな感じ。がっつりネジ穴が見えていますね。このように包み隠さずネジ穴をさらけ出すことによって、これはおもちゃなんだよ、本物のジョージじゃないからね、バナナあげなくても大丈夫だよ、ということを子供たちに知らしめる効果があります。
観察力の鋭いあなたはもう気づいたかもしれませんね。そう、下の青い本から出ている、青くて四角いでっぱり。これは何でしょう。普通の本にはこんなものはついていません。鋭い観察力をお持ちのあなたでも、これが何のためについているのかまでは、まだわかりませんよね。
では、このでっぱりが何を意味しているのか、実際に御覧に入れましょう。ちょっとジョージの影になっていて見づらいですが、人差し指をあの青いでっぱりにかけているところです。そして、ここからぐっと指に力を入れると……
なんと!ジョージが回転すると同時に、前面の四角い穴からルーペが飛び出してきました!驚きのギミック!まさかあの青いでっぱりがルーペを押し出すためのボタンだったなんて!こんなことがあってよいのでしょうか。一見なんの関係もない部品と見せかけて、こんな重要な役割を担っていたとは……実に、実に侮りがたし。
おもちゃの名前が”とびだすルーペ”なので、ルーペが飛び出すのはわかります。しかし、なぜジョージが回転する必要があるのでしょうか。ジョージが回転して真後ろを向くということは、ジョージ自身はこのとびだすルーペを通してものを見ることができないということ。あそっか、ジョージは自分のルーペを持っているからいいんだ。このルーペはあくまで使う人のためのもの。ジョージは邪魔をしないよ、というメッセージが込められているのでしょう。
この不思議なギミックに魅せられて、調子に乗ってかっちゃんかっちゃん回転させていたら、ちゃんと元の位置に戻らなくなりました。
ちょっぴりのぞいているルーペが、心なしか可愛く見えてくるから不思議です。勇気を出して、ジョージを無理やりひねったらなんとか元に戻りました。少しくらい調子が悪くなっても、すぐに復帰できる頑健な作り。どんな複雑な機構がこのギミックを実現しているのかとおもいきや、中身は案外シンプルな作りなのかもしれませんね。シンプルであることは壊れにくいこと。壊れにくさは、幼児向けのおもちゃとして重要なファクターです。ここにもおもちゃ作りにかける情熱と、子供たちへの愛情が感じられます。すばらしきかなハッピーセット。
ということで、これ以上続けると自分でも何を言い出すかわからないテンションになってきたので、今日はこのへんで。今回のハッピーセットのおまけは4種類あるんですが、残る一つはまだゲットできていないので、第4弾をやるかどうかは未定です。