これは、もう出そうになっているくしゃみを止める方法です。くしゃみが出なくなる方法ではありません。また、自分以外の人に試してもらったことがないので、あなたにも有効かどうかはわかりません。ただ、自分の場合はほぼ100%、出る寸前のくしゃみを止めることができます。
思い起こせば約一年前、就寝前の黙想中に、突然鼻の奥がムズムズしてきて、くしゃみを連発したことがありました。その時、偶然にも発見した、というより”編み出した”のがこの方法です。
実は、私は十年以上前、アレルギー性の鼻炎になったことがありました。少しでもほこりっぽいところにいると、くしゃみと鼻水が止まらなくなるのです。症状はおよそ1年ほど続いたのですが、その時も自分で編み出した方法で、無理やりくしゃみを止めることで、鼻炎の苦しさを乗り越えました。
くしゃみが止まらないと、頭がぼーっとしたり、喉や気管が痛くなったり、いろいろな苦痛に見舞われます。薬を飲めば、またもや頭がぼーっとする、喉が渇くなどの副作用。そこで、とにかくなんとかして薬に頼らずくしゃみを止めたい、鼻水は仕方ないとしても、せめてくしゃみだけは、という思いから、ある方法を編み出したのです。その方法でくしゃみを止め続けた結果、いつの間にか鼻炎の症状が治まり、日常生活に支障をきたすことはなくなりました。
しかしそれも十年以上、いや、二十年近く昔のこと。その時の方法は忘れてしまいました。そして一年前、新たに生み出された技が今回紹介する方法です。技といっても、別段難しいことはありません。やり方は至って簡単です。
さて、前置きを長々と引き延ばしてきましたが、それというのも、この方法が簡単すぎて、普通に説明したらすぐ話が終わってしまうからです。まず、くしゃみの発生過程について確認しておきましょう。
「ふぁ、はーっ、ハークション!」呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!という具合にくしゃみが出ます。最初の「ふぁ」で鼻がムズムズし、次の「はーっ」で息を吸い込み、最後に「ハークション!」とくしゃみ本体が来ます。くしゃみを止めるタイミングは、「はーっ」で息を吸い込むところです。
普通、ここで息を吸い込んだら、あとはくしゃみを出すだけですが、私が編み出した方法は、「はーっ」で息を吸った後、さらにもう一息吸い込むというものです。くしゃみの前段階で、ほぼ一杯まで息を吸い込みますが、実はまだ肺には余裕があります。この余裕がなくなるまで横隔膜を押し下げ、限界まで息を吸い込むのです。するとあ~ら不思議。すぐそこまで来ていたくしゃみが、吐き出す息と共にすぅーっと消えてしまいます。どうです?簡単でしょう。ほんの数行で説明が済んでしまいます。
以上、くしゃみを止める方法でしたが、全ての人に有効であるという保証はありません。人によってはある程度の訓練が必要かも。もしかすると、くしゃみは止まっても別のところに悪影響が出ないとも言い切れません。今のところ私はなんともありませんが。というわけで、実践は自己責任でお願いします。