「壊れかけてた夢を繋ぎ
今日を無事に終わろう」
ちょっと前のことなんだけど、テレビで北極圏の暮らし、みたいな番組をやっていて、夏は白夜でずっと太陽が沈まない日がある、って話をしてたんだわね。
それで、どうしてそんなことになるのか、っていうことを、喋る地球儀を使って息子氏に解説したわけ。喋る機能は全く使わないんだけど。喋る地球儀については、去年の記事をご覧あれ。
さて、地球には地軸という概念上の回転軸があって、それが太陽に対して傾いているから、夏は1回転しても日光が当たりっぱなしの角度になって、それで日が沈まないんだよ、という感じで説明したのね。
息子氏的には、わかったのかわからないのか、たぶんちゃんとわかってないというか、あんまり興味なさそうに虚ろな目で聞いてたから、ほぼ理解はしてないと思うけど、俺のほうはそこではっと気づいたわけ。
北極が白夜の時は太陽が沈まないけど、逆に南極は太陽が沈みっぱなしになるよな……そういう夜のこと、なんて言うんだ?白夜って名前がついてるくらいだから、そっちにも名前があるはずだよな。でも知らないぞ。
学校で習った?習ったかもしれないけど覚えてない。白夜は今までちょいちょい見聞きしてきたけど、反対の夜のことは聞いた覚えもないな。
ということで調べてみたら、やっぱり名前があったよ。「極夜」(きょくや)っていうらしい。へーぇ。その名前を見てもピンとこないってことは、やっぱり知らなかったんだな。
それにしても、白夜に対して極夜のマイナー感たるや。そりゃもちろん知ってる人は知ってるんだろうけど、一般にあんまり知られてなくない?知られてるの?俺が常識ないだけ?いやいやいや、だけどテレビとかでもあんまり聞かないでしょ?そうでましょ?世間で極夜のこと語られる機会、少なくない?
なんで急に極夜の話になったかっていうと、今朝の新聞で見たからなんだよね。俺的に、極夜のこと知ったのがまだ最近だったから、小さい記事だけど目に留まったわけ。南極は夏に極夜で、冬に白夜がくる。1年の間に、太陽が出ない日と、太陽が沈まない日が交互にくるわけだから、日本の冬至や夏至に比べたら、日照時間の変化がかなりめまぐるしいっていう内容だった気がする。
というわけで、そろそろ50歳になろうというおっさんが、地球儀を見ながら初めて気づいたこと、それが極夜の存在だった、という話。
それじゃ、今日もお疲れでした!