心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

不壊なる王の外骨格(仮)

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  先日、こんな記事……いや、エントリーを書きました。「エントリ―」って言いたいだけ。

gokumatrix.hateblo.jp

 肉体が不滅で魂が生まれたり死んだりする世界、という設定の話です。

 これいろいろ考えたんですけど、この世界のみんなが同じように不滅の肉体だったら、ちょっと話が進めにくいなと思いました。物語を転がしていくには、何かちょっとした差別化とか対照となるものが必要です。

 だから、みんなが不滅の肉体じゃなくて、一人だけ不滅の肉体ってことにしたらどうかと思いまして。世界に一つだけ不滅の肉体がありまして、その肉体に入れ代わり立ち代わり魂が生まれては死ぬ、ということにしたらどうでしょうか。

 他の人たちはみんな普通に生まれて死ぬので、その不滅の肉体は特別扱いされてて、神だったり王だったり、そんな扱いをされているわけです。その肉体を代々管理する家系があったりとかね。

 んで、その時に宿る魂の質によって、善い王だったり悪い王だったりします。肉体を管理する人は、新しく魂が宿ったら善い王になるようにがんばって教育するんだけど、たまに悪い王になっちゃったりとか。

 でもそれだと普通の人間の王様と同じか。いやもうちょっと道具立てを細かく設定すれば面白くなりそうなんだけど。いっそのこと王は脇役で、王の不滅の体を管理する家の跡目争いとか、家ごとに持ち回りで管理するシステムだったりとか、王の体を巡って派閥争いがあるとか、そんな展開にすると面白くできそうじゃないですか。

 今回、新たに魂を宿した何代目の王はどこそこの家が育てるんだとか、あそこの家は何代前に悪い王を出したから、順番を一回飛ばされるんだとか、そんな感じのシステムだったり。

 あと例えば、各国にそういう不滅の王が一体ずつあって、似たようなシステムで王の体を管理してるんだけど、たまに魂が宿らなくて王が不在になったり、そうすると隣国に一時的に併合されるんだけど、新たな魂が宿ったらまた元に戻るとか。たまに約束を守らない悪い王がいて、新たな王の魂が宿っても元に戻さなかったり。それで戦争が起きたり。

 普通は一度魂が宿った王は、肉体が不滅だから魂が自然に死ぬまで生きるんだけど、他の王だけは王の魂を殺すことができるとか。王同士の戦いなら、体は殺せないけど魂は殺せるから、それを戦争の代わりとして国家間の問題を解決するとかね。

 体が不滅となると、王の優劣を決めるのは魂の強さってことになるんだろうけど、じゃあ魂の強さを何で測るのか、どう表現するのかってところは難しいですね。なにせビジュアルで見せられませんから。

 そうなるとやはり、王を管理する家が、どれだけ魂を磨くように王を育てたか、っていうところがミソになるかもしれません。そうなると、魂というよりは心とか精神の強さとして表現したほうがわかりやすいかも。魂って言っちゃうと自我とかなくて、生命エネルギーだけみたいなイメージだし。そうでもない?

 あとそこに恋愛要素が絡むといいですね。王を管理する家の娘といい感じになったり。でも不滅の肉体を持つ王は、普通の人間と身体の構造が違ってて、子供をつくれないので、必然的にプラトニックになります。

 あ、あと未知の大陸に古代の神殿があって、そこで今まで誰も知らなかった王の肉体が見つかるんだけど、その魂は発見されるまでずっと眠ってて、目覚めた王にいろいろ聞いてみると、かれこれ2万年くらい生きてる、みたいな展開も面白いかも。こいつがかつて星全体を治めていた、全ての王のオリジナルだった、とかね。

 考えてるといろんなアイデアは出てくるんですけど、それを物語に構成するのが難しいんですよね。記事……いやエントリーのタイトル「不壊なる王の外骨格」は、この設定で物語を書いた時の仮タイトルです。「不壊なる王」までは不滅の肉体っていう設定だから簡単に思いついたんですが、それだけだと物足りないので「外骨格」を付け足しました。ただ語感の良さだけでくっつけたので、内容とはリンクしてません。王の体に鎧みたいな外骨格つけてもいいけど。あー、オリジナルの古代王だけ外骨格を纏ってるという設定もアリかな。

 たぶん作品としては書きませんけどね。思いついたことを並べるだけでワクワクして楽しいから。こんな感じで思いついたアイデアだけならたくさんあるんですけど、物語が完成したことはほとんどないです。

 ということで、今日は……今日のエントリーはおしまい!エントリー!

笛の鳴る闇 (ノン・ポシェット)

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