前々回あたりの放送で、水族館プロデューサーの人がゲストの回(前編)での、スカシカシパン通信。投稿内容は、カラパイアでダンゴムシのフィギュアが紹介されている、というものでした。
このブログでも紹介したことのある、ダンゴムシの精巧なフィギュア。バンダイから出ているガシャポン玩具です。
ダンゴムシの話から、山田五郎さんが「ダンゴムシを集めるのは決まって女子」「BB弾を集めるのも女子」「女子はなぜ丸いものを集めたがるのか」ということを言っていました。
しょこたんもダンゴムシやBB弾を集めていたそうで、山田五郎さんとしょこたんの話だけではありますが、どうやら女子には「丸いものを集める」という習性が観測されているようです。
へーぇそんなもんかなと思いながら聞いていましたが、私個人には、姉や従姉、幼馴染の女の子のことを思い出してみても、女子がダンゴムシやBB弾を集めていた記憶はありません。
ただ、ドングリや南天の実など、似たようなところで丸いものを集めていたような気がします。そこでふと思いました。
人がまだ狩猟採集民として生活していた頃、男性は狩猟に、女性は木の実などを採集することを、主な生業として暮らしていたと考えられています。
参考資料: 図録▽伝統社会の男女分業
このことから、原始の採集生活の記憶が、女性の意識に遺伝子レベルで刻み込まれていて、それが女子をダンゴムシ集めやBB弾集めに熱中させるのではないか、と考えました。
人類がこの地球上に発生して数百万年と言われますが、そのほとんどの期間、人は狩猟採集民として暮らしてきたといいます。
近・現代社会が形成されて、まだほんの数百年。テレビを見て、スマホをいじり、車を運転したり、飛行機に乗ったりする私たち現代人の中に、狩猟採集時代の記憶が残っているとしてもおかしくはありません。
まだ現代社会に毒されていない、幼い子どもたちは、そうした原始の記憶が表に出やすいのかもしれませんね。
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