秋から始まったテレ東の深夜番組『要博士の異常な映画愛 勝手にセリフ変えてみました』を、毎週欠かさず録画して見ています。昔の名画に勝手なセリフを当てて笑っちゃおう、というふざけた番組です。『ボケて』の映画版みたいなもんです。
今週、この番組でネタにされていたのは、マリリン・モンローの『ナイアガラ』と、『禁じられた遊び』の2作。『ナイアガラ』は観たことありませんが、マリリン・モンローが初めてカラー映画に出演した作品らしいです。この映画の1シーンから「モンローウォーク」が生まれたということです。マリリンが歩く後姿だけのシーンが16秒もあるとか。ハイヒールの片方だけ8mmカットしたことで、腰をフリフリ歩くという煽情的なウォーキング技術が生まれたそうです。確かに、マリリンのおケツはプリップリでした。
そんなことより、驚いたのはもう一つの作品『禁じられた遊び』のほうですよ。
本編は観たことないけど、テーマ曲だけは知っているという人がごまんといる映画です。ギター1本で奏でられる物悲しいメロディは、聴く者の心に愛しさと切なさと心強さを喚起するはず。心強さはあんまり喚起しないかも。とにかく名曲。
で、このテーマ曲のタイトル、映画と同じ『禁じられた遊び』だと思ってる人、正直に手を挙げて。はい、いまだいたい8万人くらい手を挙げました。誰が挙げたかは先生言いません。先生って誰だ。
違うんです。違ったんですよ曲名が。『禁じられた遊び』じゃなくて『愛のロマンス』だったんです。『愛のロマンス』ですって。なんか「頭痛が痛い」みたいな言葉じゃない?ロマンスって恋愛のことじゃないの?と思って調べたら違ってた。すごくありふれた言葉だけど、ちゃんと意味を調べたことがありませんでした。なんとなく、恋愛とかそういう雰囲気の意味だろうなーくらいの認識でした。だって「シルエットロマンス」とか「ロマンスの神様」とか流行ったじゃん。何が「だって」なのか。
Wikipediaによると
ロマンス (romance) は、本来は「ローマ的」という意味。中世ヨーロッパでは、正式な古典文化を意味する「ラテン」に対し「民衆のもの」という意味合いがあり、そこから以下のような意味が派生した。 空想的で大衆向けの小説、物語。 現在では特に恋愛小説を指す。
ということらしいです。そうか恋愛小説か。合点がいった。ガッテンガッテン!
そうすると『愛のロマンス』は「愛の恋愛小説」って意味だな。やっぱり「頭痛が痛い」と似たようなもんだわ。
あっ、ちょっと待って、いま『愛のロマンス』をWikipediaで調べてたらこんなことが書いてありました。
ほら、ほらほら、やっぱり『禁じられた遊び』ってタイトルも使われてたんだ。小学校の教科書にもこのタイトルで載ってた気がしてたもん。気がしてたレベルだけど、NHKが『みんなのうた』でこのタイトル使ったなら、教科書でも同じタイトル使われた可能性が高いよね。
なーんだ、やっぱり『禁じられた遊び』は『禁じられた遊び』でよかったんだ。そもそもこの曲自体がどこから来たのかはっきりしてないみたいだから、タイトルなんてどうにでもなっちゃうんだよね。はーあ、びっくりして損こいた。まぁでもブログのネタになったからいっか。
ということで、今日の話は以上!