ひかりTVのディズニージュニアというチャンネルを、息子につきあってよく見ます。彼の好きな番組に「リトルアインシュタイン」という洋物アニメがあります。そのチャンネルはほぼ洋物なんですけど。
どんな番組なのかざっくり言うと、名画と名曲の世界を4人組の子どもたちが冒険する話です。よくわからないと思いますが、観ている僕もよくわかりません。とにかく4人の子供が登場し、ゴッホとかルノアールとかの巨匠の名画と、バッハやベートーベンといったクラシックの名曲をバックに、なんかいろいろやるんです。ジャンルとしては知育番組に入るんでしょう。話の展開に独特な飛躍があったりして、大人の、しかも日本人にはちょっと理解に苦しむ内容だったりします。
そして、リトルアインシュタインには毎回何らかの生き物が登場し、子供たちに協力したり、助けられたりしています。先日観ていたエピソードでは、子供のカンガルーが登場し、カンガルーを追いかけて何かの発表会に間に合ってよかったね、という話でした。自分で説明してても何のことだかよくわかりません。
さて問題はそのカンガルーの子供です。名前はジョーイ。
ジョーイ?カンガルーのジョーイ?
僕はそこでジョーイという名前にひっかかりました。なんとなれば、僕が大好きな「ザ・ペンギンズfromマダガスカル」という洋モノアニメにも、カンガルーでジョーイという名のキャラクターが出てくるからです。
こいつぁ何か裏があるぜ……と思った僕は早速Google先生に聞いてみました。検索結果に出てきたのはおなじみWikipedia。カンガルーの項にはこう書いてあります。
子供のカンガルーだけではなく、有袋類全般の子供のことをジョーイ (Joey) と呼ぶ。
なんですとー!?カンガルーのみならず、有袋類全般の子供をジョーイと呼ぶとな。てこたぁ、コアラだろうがウォンバットだろうが、フクロネズミだろうが、彼らの子供はみーんなジョーイってことですかい?そいつぁちょっとわけのわからない慣習ですねぇ。
他のサイトも調べてみると、これは英語でよくある、雌雄や幼獣で呼び名を使い分けるというパターンと同じものだとわかりました。日本語だと牛は牛ですが、英語だと牡牛をブル(bull)、牝牛をカウ(cow)、仔牛はカーフ(calf)、去勢済みの牡牛はオックス(ox)、なんて呼ぶそうです。そういえばカウとかブルとかは聞いたことあるけど、英語に疎い僕は、どう使い分けるものなのか意識したことがありませんでした。
犬でも馬でも、そういう呼び名での区別はあるみたいです。日本じゃみんな同一種は同一の名前で呼ばれるのに、英語はどうして別々の名前になってるんですかねぇ。家畜との関わり方の違いなのかな。うん、まぁそんなに深く追求するつもりはないんです。面倒だから。
そういうことで、カンガルーのキャラクターが、別々のアニメ作品で同じように「ジョーイ」と呼ばれる謎がすっかり解けました。
それはそうと、Wikipediaの記述で驚いたのは、カンガルーの語源です。現地人の言葉で「わからない」という意味の言葉を、渡来人が動物の名前と勘違いして広がったという説を信じていましたが、これは俗説だそうです。もともと現地語で「跳ぶもの」という意味のgangurruが変化したもの、というのが真相のようです。
いやぁ、子供向けのアニメって、本当に勉強になりますね。
それではまた、さいなら、さいなら、さいなら。
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そういえばペンギンズの劇場版が制作されるそうですね。日本でも公開されないかなー!