「GIKKURI GIKKURI 痛い 痛い 痛い 痛い 痛い」
今朝のこと。
朝食を終えて、食器を流しに運び、茶碗を洗っていると、突然、背中に鋭い痛みが走った。
正確に言うと、痛みというより「稲妻」である。
経験した方ならおわかりいただけると思うが、体の筋に沿って「ピシッ」と、何かが稲妻のように走るのだ。それは、通常の痛みとは趣を異にする「何か」である。これからやってくるであろう、痛みの予兆とでも言おうか。
あるいは、痛みのパルスが短すぎて、脳がそれを痛みと認識できないレベルの感覚なのかもしれない。
それが、背中の両側に来た。左側は背中のやや上、右側はやや下である。
特に力を入れたわけではなく、腰を曲げたりしたわけでもない。ただ、立っていただけだ。人は立っているだけでも筋肉を使っているのだから、全く力を入れていなかったわけではないが、それでも自分で意識するほどの力は入っていなかった。
ギックリ腰は、今までに何度か経験があるが、ギックリ背中は初めてのことだった。背中にもギックリが来るのだと初めて知った。
そのギックリの一瞬後に、通常の痛みがやってきた。少し動こうとするだけで、背中に痛みが走る。少しの間、その場から動けず、どうすることもできずに、突っ立っているしかなかった。
それから、少しずつ体を動かして、どの場所にどの程度の痛みが来るのかを確かめた。左側が特に痛い。
嫁さんに湿布を貼ってもらい、なんとか仕事に出ることができた。全く身動きできないほどの痛みではなかったのだが、うかつに体をひねったりすると激痛が走るので、なかなか辛い一日だった。
ギックリ腰もそうだが、こういう痛みは、特に力を入れる作業や、不安定な姿勢の時ではなく、ただただ普通にしているだけで、何の前触れもなく起こるからやっかいだ。全く心の準備ができていないときに襲われるから、精神的なショックもある。一度マジレベルのギックリが来てしまったら、もう何もできない。ひたすら無力な人間になってしまう。
今回はまだマジギックリではなかったからよかった。こればかりは、用心したところで未然に防ぐこともできない。せいぜい疲れやストレスを溜めないようにするくらいか。
初めてのギックリ背中。また少し、体の老化を感じた出来事だった。