昨日の記事で、TOM CATの『TOUGH BOY』の歌詞を引用した。
記事を書くとき、冒頭で記事内容と関連してそうな歌の歌詞を引用している。
昨日は『マッドマックス』関係の記事を書いたので、『マッドマックス2』の世界観をモロに流用している漫画、『北斗の拳』のアニメ主題歌を引用したのだ。
中学生の頃だったか、北斗の拳がアニメ化されるということで、少年ジャンプの巻頭カラーページに、特集記事が組まれた。そこに載っていたアニメ絵のケンシロウが、あまりに原作と違うイメージだったので、ガッカリした記憶がある。最も気に入らなかったのは筋肉だ。
思えば、私はその頃から筋肉に憧れていた。だから、原哲夫先生の描く筋肉の美しさが、アニメで全く再現できていないことに落胆したのだった。ちなみに筋肉の次に気に入らなかったのは眉毛だ。いくらなんでもあれは太すぎだ。
ただ、『TOUGH BOY』が主題歌になっていたのは『北斗の拳2』であり、キャラデザはいくぶん綺麗になっていた。たまに作画がやたら綺麗な回もあったが、また元に戻ったりしていた。あれは一体どんな事情だったのだろうか。
それはそうと、『TOUGH BOY』の冒頭の歌詞
Welcome to this crazy time
このフザケた時代へようこそ
ネットでこの歌詞を調べると、「フザケた時代」ではなく「イカれた時代」になっている。
最初にこれを見た時、おや?と思った。放送当時、テレビを観ていた私の記憶では「フザケた時代」だったからだ。しかしどの歌詞サイトを見ても「イカれた時代」になっていた。
すると、某知恵袋の回答記事に、この歌詞の改変事情について書かれていた。
その記事によれば、「イカれた」はいわゆる放送禁止用語であり、テレビでそのまま使うわけにはいかなかったため「フザケた」に変更されたらしい。また後半の歌詞
We are living, living in the ninties
の「ninties」も、オリジナルでは「eighties」となっている。
歌が作られたのは80年代だったからだが、北斗の拳の舞台は90年代なので「ninties」になったということだ。
しかし実のところ「放送禁止用語」といっても法律で禁じられているわけではないので、実際には各放送局で自主的に定められた「放送自粛用語」なのだそうな。視聴者などからのクレームでこの「放送自粛用語」リストはどんどん増えて、昔のアニメなどをテレビで放送する時は、台詞の一部がカットされていたりする。
「イカれる」も元は「先を行かれる」から来ており、本来はメンタル問題を表す言葉ではなかったが、いつからか意味が派生したものだと言われている。いずれ「メンヘラ」なども放送自粛用語になるんだろうか。もう自粛してるのかな。
というわけで、本日はこれにてお粗末。
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