心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

蝸牛被

 今朝、ゴミ出しに外へ出たら、道路のほぼ真ん中あたりをカタツムリが這っていました。進んでるのか止まってるのかわからないくらいの速度でジワジワ動いています。カタツムリだから当然なんですが。これがちょこまかとジグザグ走行でもしてたら腰抜かすところです。

 ゴミを出して戻ってくると、その時点で彼(カタツムリ)が這っている場所は、これから仕事へ行くのに車で通る時、ちょうどタイヤで踏んでしまいそうなポイントでした。なので、踏まないように道端の垣根に移動して差し上げました。こんな時いつもドン・キホーテのエピソードを思い出します。道端のカタツムリを助けたら、そんなことしたら逆に危険かもしれないだろ、と非難される、運命論みたいな話。

 でも今、念のためにググってみたらそんな話はどこにも出てきません。何かの覚え間違いでしょうか。「ドン・キホーテ」「かたつむり」で検索すると、ドンキで売ってるらしいカタツムリエキス配合のフェイスパックのことばかり。カタツムリを助けて非難される話がどの本に載っているのかご存知の方、こっそり教えてください。

 さて、その後車を出して、さっきカタツムリが這っていた場所を通ると、今度は何か黒い虫が素早く道を横切ろうとしています。虫を避けてその正体を確かめると、大きなマイマイカブリでした。マイマイカブリなんて、何年ぶりに見ただろう。何十年ぶりかな。まいまいかぶり何十年かぶり。

 その時、子供の頃によく遊んだかるたの一文が電撃のように脳裏に蘇りました。
 
「『ま』マイマイカブリだカタツムリにげろ」
 
 マイマイカブリはカタツムリが大好物。僕が垣根に移動していなかったら、間違いなく捕食されていたに違いありません。なんという出会いのタイミング。しかし素早いマイマイカブリはあっという間にさっきのカタツムリに追いついてしまうかも……コズン、うまく逃げおおせてくれよ……誰がコズンだ。そんなことを考えながら会社に向かった朝なのでした。
 
 おしまい。

マイマイカブリ - Wikipedia

 

ひらがなパーフェクトかるた

ひらがなパーフェクトかるた

 

 

 

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)