心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

【仮面ライダージオウ】ジクウドライバーが反時計回りなのはなぜか【考察】

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過去の意志は 嘘では欺けない

感じろ そうNexus Future

 現在放送中の『仮面ライダージオウ』の中で、仮面ライダーゴーストが登場しているため、過去の考察記事が(普段より少しだけ多めに)アクセスを集めている。

gokumatrix.hateblo.jp

 考察、というほどのものでもないか。先日(2日)の放送で、主人公のソウゴが、なぜゲイツは最初からゴーストとドライブのライドウォッチを持っているのかと聞いたところ、ツクヨミが答えている。

 「オーマジオウから盗んだのよ」

 盗んだ!そんな理由!?

 苗字がお寺っぽいとか、そんなの全然関係なかった。盗んだ、って。簡単に言うなぁ。こっちはいろいろ考えたのに。

 まぁ仕方ない。お寺の名前繋がりとか、そんなややこしい話は子ども向けじゃないしな。しかし2号ライダーとはいえ、相手が悪者とはいえ、ヒーローが盗みを働くのはいかがなものか。

 それはそうと、ジオウの変身シーンを見ていて前から思っていたこと。ジオウやゲイツの変身ベルトである「ジクウドライバー」は、ベルトの前面についているガジェット部が360度回転するのだけど、それが向かって左回り、すなわち反時計回りなんだな。

 ジオウは時間を行き来するライダー。顔にも時計の針がついている。変身ポーズは時計の針を表現していると思われるし、時間を表すアイテムとして時計は重要。ところが、仮面ライダーのシンボルである変身ベルトが、時計と逆回りなのは、どういうことなのか。

 『仮面ライダージオウ』は「アナザーライダー」という仮面ライダーもどきのような怪人を倒すため、時間を遡って過去の仮面ライダーたちと出会い、過去のレジェンドライダーたちの力を手に入れた主人公が「最低最悪の魔王」ではなく「最高最善の魔王」へと(たぶん)成長していく物語だ。

 つまり反時計回りのジクウドライバーは、時間を遡るという行為の暗喩ではないだろうか。そんなことを考えてみた。

 ちなみに、バンダイから発売されている玩具、DXジクウドライバーの裏面を見ると、カタカナで「ベルト」と書かれている。本編でこの裏側の文字を見る機会があるかどうかわからないが、見えないところまでちゃんと作り込んであるなぁ、と感心した。

 というわけで、本日はこれにてお粗末。

Over

Over "Quartzer"

 
仮面ライダージオウ 変身ベルト DXジクウドライバー

仮面ライダージオウ 変身ベルト DXジクウドライバー

 

 

仕事でミスして目が覚める夢オチ

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誰にも見れないユメを見て 要らないものは全て捨てた

 久しぶりに、仕事でミスする夢を見て目が覚めた。

 それも、今やっている仕事ではなくて、十年以上前にやっていた仕事で、当時の職場の上司や同僚がいて、自分が何か取り返しのつかないミスをやらかして、謝る夢だった。

 ものすごく申し訳ない気持ちでいっぱいだったことを覚えている。

 それ以外はぼんやり。

 夢の中で仕事をしていて、何かやらかして、そのショックで目が覚めるということが、十年に一度くらいある。

 大人になって仕事を始めるまでは、そこまで切羽詰まった状況に陥ることがなかったので、夢の中で失敗して「ハッ……」と漫画のように目が覚める経験はなかった。初めてそれを経験したときは、本当にそういうことがあるんだな、と妙に感心したものだ。

 仕事のミスと同じくらいの頻度で、怖い夢を見て「わぁっ」と声に出して目が覚めることもある。そういうのも大人になってからだ。

 緊張する夢、怖い夢、楽しい夢、艶っぽい夢、いろいろな夢を見るけれど、悲しい夢というのはいまだに見た記憶がない。目が覚めたら涙で頬が濡れていた、なんていう経験は一度もない。

 別れた彼女と楽しく過ごす夢を見て、目が覚めたら悲しくなった、ということならありそうだけど、あまり覚えていない。たぶんあるだろう。きっとある。

 現実はこんなんだから、せめて夢くらい楽しいやつを見たいものだ。

 そういえば、ずっと前に、見たい夢を見られる機械、みたいなのが発売されてた気がするけど、どうなったのかな。と思って調べてみたら出てきた。これだ。

www.itmedia.co.jp

 ニュース記事によれば2004年5月の発売。もう15年も前じゃないか。タカラトミーが出してたのか。おもちゃのパチンコ台みたい。後継商品がないってことは、あんまり売れなかったんだな。

 明晰夢よりは、むしろ幽体離脱のほうに興味があるので、夢の内容を操作できてもあまり嬉しくない。今度は幽体離脱できる機械を出してくれないかな。3万くらいまでなら買うと思う。

 というわけで、本日はこれにてお粗末。

the WORLD/アルミナ

the WORLD/アルミナ

 
eライフ 夢見工房

eライフ 夢見工房

 

 

息子氏と仲直り?

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半人前がいっちょまえに

部屋のすみっこずっと見てやがる

 先日のこと。宿題がなかなか進まないと愚痴る息子氏を横目に、ブログを書く私。

 とにかく気が移りやすい息子氏。宿題が進まないと言いつつ、いつの間にかおもちゃに手を出してみたり、テレビを見てみたり。

 その都度、おもちゃを片づけたり、テレビを消したりして、宿題の邪魔になりそうなものは片づけていった。

 それでもまだブツブツ言いながら宿題をしていたが、しばらくすると静かになった。ようやく集中し始めたかなと思ってパソコンに向かっていると、息子氏から声が掛かった。

 「ちょっと、これ見て」

 息子氏を見ると、指におもちゃのネックレスを引っ掛けてクルクル回している。机の上にでも放置されていたものだろう。

 私は思わず

 「そうやって遊んでるから宿題がちっとも進まないんでしょ!?」

 と、半ば笑いながら、ツッコミを入れた。その日は朝から頭痛に悩まされていて、少しイライラしていたのも手伝って、ちょっと声が大きくなってしまった。

 息子氏はすぐに遊ぶのをやめて、また机に向かって宿題をやり始めた。

 今度はずいぶん静かだ。

 だんだん嫌な予感がしてきた。

 しばらくすると「どうしたの?」と嫁さんの声。

 どうやら嫌な予感が的中した模様。息子氏は私が大きな声を出したことにびっくりして、半べそ状態だったようだ。

 何かと感受性が鋭い息子氏。こちらとしては別に怒ったつもりはなく、普通にツッコんだだけのつもりだったのだが……大きな声は苦手なのだ。

 「お父さんが……グスッ……遊んでるから……宿題が進まない……って……ヒック」

 みたいなことを嫁さんに訴えている。嫁さんは苦笑い。

 お父さんはそんなに怒ったわけじゃないけど、大きな声を出したのは悪かったよ、と謝った。そして、息子氏も宿題が進まないと文句を言いながら、遊んでしまうのはよくないのではないか?ということを伝えた。

 その場では、ただベソをかいているだけで、こちらの言い分に反応しなかった。

 しかしその後で、たぶん息子氏も、自分の言動の矛盾について考え、少しは反省したのかもしれない。寝るときになって、お父さんの布団で一緒に寝ると言って、珍しく布団に入ってきた。

 珍しくというか、こんなことは初めてかもしれない。今まではずっと嫁さんにくっついて寝ていたのだが。

 息子氏なりに、私の機嫌を取ろうと思ったのか、和解のつもりだったのか、理由はよくわからない。私は内心、戸惑いながらも嬉しかったけれど、あまり嬉しい顔は見せないように寝た。

 それ以来、次の日も、また次の日も、息子氏はお父さんの布団で寝ている。一体、彼の中でどんな心境の変化があったのかはわからない。父として嬉しい反面、寝相の悪い息子氏に布団を占拠され、窮屈な姿勢で寝なければならないのが辛い。

 背中を蹴られたり、頭でぐいぐい押されたり、夜中に何度も目を覚ます羽目になった。おかげで昼間はやたらと眠い。寝る前に仮面ライダースプラトゥーンの話でピロートーク()が盛り上がるのはいいが、ぐっすり熟睡する息子氏の横で寝づらい日々を過ごしている。嫁さんのほうは、息子氏から解放されてのびのび寝ているようだ。心なしかイビキものびのびしている。

 早く嫁さんの布団に戻ってくれないかな……

 ということで、本日はこれにてお粗末。

息子 (LIVE SONGS OF THE YEARS Ver.)

息子 (LIVE SONGS OF THE YEARS Ver.)

 
変身ベルト ver.20th DXディケイドライバー

変身ベルト ver.20th DXディケイドライバー

 

 

死を恐れる父、父の死を恐れる私

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アドレナリンから 湯気が出る

抜ける髪の毛 断末魔 オオオ

 父の死期が近いような、そうでもないような。

 長いこと糖尿病を患い、インスリンを打ちながらの生活。しかし合併症で身体のあちこちが……という話は聞かない。戦前生まれは意外と丈夫だ。

 70代前半まではまだ元気があった。ところが、一度低血糖で気を失って病院に運ばれて以来、すっかりしょぼくれてしまった。

 十年くらい前にヘルニアの手術をしたのだが、最近また腰が痛くなってきたという。膝も悪くなってきて、歩くのが苦痛らしい。

 そうして、徐々に体が衰えてきたこともあり、本人的にも「死」をリアルに意識せざるを得なくなってきていると思う。

 元気な時は、まだ冗談交じりで、笑いながら死んだときの話をしていたが、最近自分の死を会話の中で匂わせる時は、もう冗談で済ませられる雰囲気ではなくなっている。

 低血糖で倒れた時、実家に帰った私に、その時の顛末を半ば笑いながら話していたのだが、その笑いには絶望と悲しみと恐怖が滲んでいた。笑いでごまかせないものが、父の顔に表れていた。

 姪が、来年結婚式を挙げる予定だ。おじいちゃん子の姪は、仕事が休みの時など、なんでもない日でも、父の顔を見に実家へ行っているらしい。

 先日たまたま、実家で姪と顔を合わせた。そこで結婚式の話を聞いたのだが、「おじいちゃんも結婚式に出てね」と姪が言うと、「もうそんな頃にはじいちゃんおらへんわ(いないぞ)」と笑いもせずに寂しい声で言う。

 母は「絶対おるわ(いるよ)」と笑いながら言う。

 昭和のホームドラマかよと思いながら、私も笑う。長山藍子の顔が浮かぶ。

 空襲を避けて名古屋から疎開してきた父。親戚の家に兄と一緒に預けられて、疎外感を味わったという父。繊維業界の低迷で職を失った父。生活再建をかけて未経験の業種で苦労した父。家を建て、3人の子どもを養った父。そして、幼いころからずっと、畏怖の対象だった父。大人になってからは、あまり尊敬できなかった父。

 そんな父が、自らの死を目前にして、悲しみと恐怖にしょぼくれている。その感情を乗り越え、達観して欲しいと思う一方、そういうことができる人ではないとも思う。

 しかしながら、死が、生きている人にどう作用するかはわからない。存外、何かを悟って安らかに逝くかもしれないし、悲しみと恐怖に打ち震えながら逝くかもしれない。

 そんなことを言っている私も、いつ死ぬかはわからない。明日何かの事故でポックリ死ぬかもしれない。進行性の病気でも見つかって、数ヶ月後には死ぬことになるかもしれない。いつどこで誰に死が訪れるかは、誰にもわからない。

 父が亡くなったら、私はどのくらい悲しむだろうか。あるいは、ほっとするだろうか。どうなるかわからない。私にはそれが怖い。自分の予想以上に悲しくなったら困るなと思う。できればあまり悲しみたくはない。しかし、あまり悲しまないのもそれはそうれでどうかと思う。

 父は死を迎えることによって、自分がどうなるかを恐れている。

 私もまた父の死に際して、自分がどうなるかを恐れている。

 死は、いろいろなことを考えさせる。

 たとえそれが無駄なことだとわかっていても。

 本日はこれにてお粗末。

チチキトク スグカエレ

チチキトク スグカエレ

 

 

 

自転車で危機一髪、事故りそうになった友達の記憶

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Here come bad news, talking this and that

 小学2年生の息子氏と出かけると、車を降りるなり駆け出したり、駐車場をスキップしながら移動したりと、肝を冷やすことが多い。

 そんな息子氏を見ていて思い出したこと。

 私が小学生のころ、同級生の友達の家に遊びに行き、そこに集まったみんなで、河川敷のグラウンドまで自転車で出かけようということになった。

 友達の家から、そのグラウンドまでは一本道。しばらく走っていると、堤防道路に上がっていく坂道が見えてきた。

 すると、友達のS村が、おもむろに立ち漕ぎでスピードをあげていき、ぐんぐん先へ進んで行った。一瞬、どうした?と顔を見合わせる他の友達。それからすぐに、S村が坂道を一気に駆け上がろうとしているんだとわかった。みんなはペースを変えずに、後ろからS村の走りを見ながらついていった。

 先に行ったそいつが、いよいよ坂道にさしかかろうという時、その手前の十字路の左手から車の鼻先が見えて、キキーッという派手な急ブレーキの音が響いた。

 凍りつく空気。

 S村はその時すでに十字路を通り過ぎて、坂道を登り始めていたが、急停車した車の窓から怒鳴っているおじさんのところまで、バックですごすごと戻ってきた。

 しばらくおじさんに怒られたS村。私と他のみんなは自転車を止めてその様子を離れたところから見ていた。下手に近づけば巻き添え説教をくらいかねない。みんな他人のフリ。

 車が行ってしまうと、私たちはS村に近づいていって「危なかったなぁ~」と口々に言い合った。S村もバツの悪そうな顔で、少々青ざめていたような気がする。

 あの場にいたみんなは、学校でうるさく言われる交通安全教育よりも、はるかに強烈に、事故の怖さを実感したはずだ。

 あれからおよそ40年。未だに、自転車に乗るとやたら用心深くなる。車を運転している時より神経が張っているかもしれない。たまにしか自転車に乗らないから、余計にそうなのかもしれないけど。

 とはいえ、あの時一番肝を冷やしたのは、間違いなく車を運転していたおじさんだろうな。

HAPPY

HAPPY

 
ミニオン 危機一発

ミニオン 危機一発