みんなのために(みんなのために) 命がけだぞ(命がけだぞ)
プライド持って 健康第イチ!
先日、保険の契約内容の確認ということで、外交員さんと喫茶店で話をした。
保険の話は確認だけなので、あとはほぼ雑談。
とにかくよくしゃべる女性で、話は尽きない。こちらも大して忙しい日でもなく、(自分よりは)若い女性と話す機会もなかなかないので、暇つぶしに長々と話を聞いていた。
その話の中で、彼女が水素水を飲んでいるという「爆弾発言」があった。しかも、「細かいことはわからないが、とにかく体にいい」と信じているそうだ。まぁ信じているから飲むんだろうけど。
ブームはすっかり去ったと思っていた水素水。まだ飲んでる人がいた。しかも目の前に。思わず笑いそうになったけど、そこは堪えた。たぶん、一瞬だけ顔がひきつったと思う。
いや正直、水素水がどういうものかはよく知らない。知っているのは、健康にいいと謳って販売されている商品があることと、何の効果もない疑似科学商品だと批判する声があることだ。
ネットで少し調べたところでは、水素水に何らかの効果があることは間違いないが、間違いないのは人体に対する効果ではないという。消費者庁は消費者への注意喚起や、事業者に対する行政処分、国民生活センターはテストを実施「飲用による効果はない」との報告を行ったという。
つまり、健康にいいという話は、消費者の「誤解」を利用して、あざとく儲けようとする企業の策略と考えて間違いないだろう。中には誤解を利用するのではなく、直球で騙そうとしている企業もあり、そういう企業が行政処分を受けたり、責任者が書類送検されたりしたんだろう。
健康に良いと言われてブームになる商品に、ロクなものはない。もうずっと昔から同じことの繰り返しだ。「消費者」というのはいつまでも学習しないものなのか、あるいは消費者心理の操作に長けた企業のほうが、一枚上手ということなのかな。
健康商品もダイエット商品と同じで、不摂生しててもこれさえ食べて・飲んでいれば健康に!という便利さがウケるんだろう。消費者心理とは、怠け者の心理なのかもしれない。
外交員のお姉さんが水素水を飲んでいることに関して、こちらからは何も言わず、ふんふんと聞き流していた。信じるか信じないかは、本人次第。他人が口出しすることじゃない。
ただ、もしかしたら水素水を勧められるんじゃないかと、内心ヒヤヒヤしてた。でも彼女はそこまでの信者ではなかったようで、勧められることはなかった。
あーよかった。
では、本日はこれにてお粗末。
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