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【アニメ感想】ひそねとまそたん【ネタバレ】

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hisomaso.com

 

Dans un baiser je te redis
Chéri il n'y a pas

 

 今年の4月に放送されていた『ひそねとまそたん』をCS放送で録画して観ました。本当は、4月からの地デジ放送を楽しみにしていたのですが、はっと気づけば時はすでに6月。そのうちBSかCSでやるだろうと本放送はあきらめまていました。思ったより早くCSで始まったので、これは観ないかん!ということで録画した次第です。

 監督は『シン・ゴジラ』の樋口真嗣、シリーズ構成は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の岡田磨里。なかなか面白そうな組み合わせではないかと、公式発表の時から期待していました。

 ざっくり言うと、樋口真嗣が『けいおん!』を作ったらこうなった、という感じの作品です。嘘です。でも3話目くらいまでは、ふんわり女子がイチャコラするだけで話が進んでいきます。それで『けいおん!』みたいやな、という感想を抱きました。

 しかし3話目あたりでちょっと期待はずれかなと思いかけたところに、すいっと伏線が張られます。この先、物語はちょっと不穏な空気を帯びるよ、ということをわかりやすく匂わせてきます。航空自衛隊がドラゴンを管理している、という突拍子もないファンタジー設定ですから、何かひと悶着なければおかしい。

 あそうそう、放送開始前の公式発表のとき、放送局がわかるじゃないですか。深夜アニメではおなじみの、TOKYO MX、BSフジ、MBS、まではわかります。そこに岐阜放送が加わっているのを見て、なんで岐阜放送?と思いましたが、本編を見てわかりました。話の舞台が航空自衛隊岐阜基地なんですよ。それで岐阜基地のサイトを覗いてみたら『ひそねとまそたん』特設ページが作られていました。作品に出てくる建物のモデルとなった、実際の建物の写真が載っています。

 地元では各務原(地元民はよくカガミハラと言いますが正式にはカカミガハラ)の基地として有名なところで、「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」が今年リニューアルしたので、秋に行ってみたいと思っているところです。

www.sorahaku.net

 話は逸れましたが、岐阜基地は現存する航空基地としては国内で最も古い歴史があるそうです。なので作中に登場する格納庫や建物も、レトロな雰囲気を醸し出しています。物語のほとんどはこの岐阜基地内で繰り広げられるわけですが、そもそもなぜ女性だけがドラゴンに搭乗して(飲み込まれて)飛行訓練をする必要があるのか、ドラゴンに乗れる人と乗れない人がいるのはなぜか、という、最初に提示された謎が徐々に解き明かされていきます。

 途中から、なぜか宮内庁の幹部らしき人物が基地に出入りするようになります。彼はドラゴンに搭乗する女の子たちを「少女」と呼びますが、彼女らはすでに成人しており、基地内のレストランでお酒を飲むシーンもあります。20歳過ぎてて酒飲んでベロンベロンに酔っぱらうような女性をつかまえて「少女」とはこれいかに。

 私は、本当は「少女」ではなく「処女」と言いたいところを、控え目に表現したのではないかと思います。最終的に「神事」に関わることになる、彼女たちドラゴンのパイロット(作中で「Dパイ」と呼ばれます)は、ある種の巫女でもあり、純潔を求められる存在なのです。

 しかし「処女」などと言ってしまうと生々しいので、その代わりに「少女」としたのでしょう。今どき下手な言葉を使うと「処女崇拝」だなんだと叩かれますからね。まぁどんな言葉を使おうが、話の内容を見れば処女であることは明らかなので、叩きたい人は叩くんでしょうけど。

 装甲を身に纏った生身の怪物に乗り込む、というのはエヴァンゲリオンを思わせる設定です。主人公のひそねというキャラも、天然ボケの女性版シンジくんといった趣。最後の最後で逃げ出し、期待通りに戻ってきて、オトナがお膳立てした全てをぶっ壊して日本を救う、みたいな話です。

 オープニング曲は、どこか素朴な印象を受ける歌声で、楽曲自体もクラシックな雰囲気を持ったスケール感のある曲です。

 対するエンディングは、フランス語の歌詞に懐かしさを感じさせるメロディ。調べてみると、『夢見るシャンソン人形』で有名なフランス・ギャルの『恋の家路』のカバーでした。そりゃ昭和生まれなら「どっかで聴いたことある感」がするわけだ。

 奇しくもフランス・ギャルは今年の1月に亡くなっています。新聞で訃報記事を読んだ記憶があります。奇しくもというか、フランス・ギャルが亡くなったことを受けて、このエンディングにしたのかもしれません。

furansu-go.com

 上記のサイトに歌詞の邦訳が載っていましたが、ひそまその内容ともそこはかとなくリンクしているようで、作品のイメージと重なる楽曲であるように思います。

 最終話の1個前で、エンディングがカラオケになっていましたが、歌えるかーい!と思いました。すごい早口言葉みたいで、フランス語に耳慣れない日本人には、歌詞を覚えるのは至難の業でしょう。それでも練習してカラオケで歌う人はいるんでしょうね。女の子がこれを綺麗に歌えたらカッコイイ。

 最後に、私がこの作品の中で一番好きなキャラは絹番莉々子です。エンディング曲を彼女が歌っているバージョンを聴きまくりたい。

 ということで、本日もお粗末様でした。

 

Le temps de la rentree〜恋の家路(新学期)〜 莉々子 ver.

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ひそねとまそたん 公式設定資料集

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