心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

オープニングとエンディングのサビ合わせの流行

 今回の記事タイトル、AIに任せてみました。

 ここ最近、といってもどの程度最近なのかわかりませんが、アニメのオープニングとエンディングで曲のクレジットが表示されるタイミングをサビに合わせることが流行っているというか定着してますよね。

 アマプラで古いアニメを見ていると気がつくんですが、昔はそういうのがありませんでした。他にも、スタッフやキャストの表示順が違うというのもあります。

 今のアニメはエンディングで最初にキャストが表示されることが多いような気がします。

 具体的な例で言うと、最近アマプラで観ているガンダムシードでは、オープニングのサビ入り「速過ぎる時の~」のところで表示されるのは撮影監督、編集、音響監督で、ワンテンポ遅れてオープニング曲「INVOKE ‐インヴォーク‐」のクレジットが出ます。サビに合わせているともそうでないとも言える微妙なタイミング。

 エンディングではもっと曲の初めのほう「冷たく切り捨てた言葉は~」のところで曲のクレジットが表示され、サビでは動画や色指定のスタッフ名がたくさん並びます。

 かたや今期アニメ「葬送のフリーレン」ではオープニング「晴る」のクレジットはまさにサビドンピシャの「晴れに晴れ花よ咲け~」のタイミングで表示されます。

 エンディングも「だからあなたとまた巡り遭ったら~」のサビに合わせて「Anytime Anywhere」のクレジットが表示されます。完全に合わせてきています。

 しかし今期最も気になっている作品「勇気爆発バーンブレイバーン」はオープニング・エンディングともにクレジット表記をサビに合わせているわけではありません。

 なのでクレジット表記をサビに合わせるのは業界標準というほどでもなく、一部で流行っている程度のようですが、昔に比べれば明らかに増えているのは間違いありません。

 さて気になるのはこれがいつから流行りだしたのか、どの作品が最初にやったのか、ということなんですが、そんなことを調べる時間も気力もありませんので誰か調べてないかなと思ったら似たようなことを考えた人は当然いるわけで、

 こちらとか

orita-ani.net

 こちらもクレジット表記のタイミングが気になる人

anond.hatelabo.jp

 ただ、歴史を遡ってまで調べようと思った人はなかなかいないようで、最初にやった作品まではわかりませんでした。

 サビに合わせて曲のクレジットを乗せるというのは、その楽曲を売り込みたいという狙いも当然ながらあると思うので、アーティストタイアップが前提。となると昭和のオリジナルアニソンでわざわざサビのタイミングを狙うとは考えにくい。そうなると平成後期、売れ筋アーティストがアニメに合わせた曲を作るという形でタイアップするパターンが作られてから、ということになるのではないでしょうか。

 アニソンの歴史なんぞを語りだしたらキリがないので、詳しい人の記事を貼って終わりにします。

anison-alacarte.hatenablog.com

 ていうかこのブログ更新したのいつぶりだろう?

 

 

 

 

谷村新司さんといえば

 谷村新司さんが亡くなられた。昭和世代には言わずと知れた偉大なシンガーソングライター。ご冥福をお祈りするとともに思い出をひとつ記しておく。

 

 中学生か高校生の頃か忘れたが、机に向かいながら深夜ラジオを聴いていた時のことだ。私は元来勉強嫌いだったので、テスト勉強で夜更かししていたのではなく、単に夏休みの宿題か何かが間に合わずに焦っていたのだと思う。

 

 出演者は谷村さんとばんばひろふみさん、それとゲストコメンテーターみたいな形でとある女医さんが出ていた。当時テレビにも出たりしていた方だったと思う。

 

 その時聴いていたのはリスナーからの悩み相談で、包茎は手術したほうがいいのかどうか、という内容だった。

 

 女医さんの回答は「別に無理して切る必要はない、常時むき出しだと鈍感になっちゃうでしょ?」というような意味のことを言っていた。

 

 そのコメントに対して谷村さんとばんばさんが「おぉ……」みたいな反応をしていた。

 

 ただそれだけの思い出だが、思春期だったせいか強く印象に残った。当時使っていた勉強机、蛍光灯の明かり、その時間の部屋の空気感みたいなものと一緒に、40年近く経った今も記憶に残っている。

 

 

 

 

責任と覚悟

 自分がとったある行動の結果に対して、後悔や罪悪感を抱くことがある。いわば責任をネガティブに感じている状態だ。

 この場合、自分に責任があると思っているから悩むのだが、裏を返せば責任を負いたくないと思っている部分が少なからずあるということになる。少々飛躍した言い方になるかもしれないが、責任を負いたくないと思っている場合、実はそこに自分の責任などないのである。

 本当に自分に責任がある行動というのは、その行動に自分の意思が100%反映されていてはじめて成り立つ。とすれば、その結果何がどうなろうと100%自分の責任であり、はじめから全ての責任を負う覚悟があるはずだ。

 結果に対して後悔したり罪悪感を持ったりする、つまり心の何処かで責任を負いたくないと思うような行動は、そこに自分の意思が100%反映されていない。何らかの必要に迫られて、あるいは他人の意見に流されて、しかたなく起こした行動なのだ。

 本人は自分が起こした行動だと思っているが、実を言えば自分の意志など1ミリも入っていない。本人は言うだろう、仕方なくやった部分もあるが間違いなく自分の意思もあったと。だがそんなものは勘違いにすぎない。本当に自分の意思と呼べるものは、100%そうであるか、全くそうでないか、ゼロかイチかしかない。オール・オア・ナッシングすなわち完璧ということだ。完璧であるから迷いなく、後悔や罪悪感もなく、覚悟をもって自分の責任だと言えるのである。たとえその結果がどうであれ。

 80%や50%、あるいはほんの10%、などと言うのはゼロに等しい。そこに自分の意志はないし、そもそもはじめから意思を持つ自分がないのだ。自分がないから状況や意見や欲望や期待に流されて行動する。そのような行動に責任を負うなどと考えるのは、いわばおこがましいことであり、甚だしい思い上がりですらある。

 あなたは最初から存在していない。だからあなたの責任などどこにもないのだ。もし自分の行動の結果に悩んでいるとすれば、それは錯覚である。すべて環境のなすがままに流されて「起こった」出来事でしかなく、自分が「行った」ことなどなかったのだから、責任を負えるはずがないのである。

 自分の意志で起こした行動に、後悔や罪悪感はない。最初から最後まで責任を負う覚悟があり、行動と責任と覚悟はひとつだからだ。そこに悩みが入り込む余地などない。

 ただしあなたに責任がなくとも、出来事の結果は受け取ることになる。それが因果というものだから。あなたは、なぜ勝手に起きた出来事の結果を自分が受け取らなければならないのかと思うだろう。そして実際そのような愚痴を毎日のようにこぼしているだろう。そうして環境や他人のせいにして自分の責任を否定し続けるだろう。都合のいい時、あるいは悪い時にだけ自分が結果を受け取っているかのように振る舞うだろう。

 しかし受け取っているのはあなたではない。それもまた錯覚なのだから。

 

 

 

 

4コマ漫画『黒すずめ』No.016「フロミン」

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黒すずめ/フロミン

 黒すずめの友人の正体は「宇宙意識」だった。宇宙意識とは一体?これで正体がわかったと言えるのか?メイドなまこはなぜ「宇宙意識フロミン」を知っていたのか?「宇宙意識と同級生」とはどういうことなのか?謎は深まるばかりなり。

宇宙意識

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【アニメ鑑賞記】「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」【元ネタ解説】

 「かぐや様は告らせたい」第3期「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」が始まりました。

 これまでのシリーズ同様、随所に散りばめられた中年層狙いのパロディが今回も見受けられましたので、参考までにネタ解説をしたいと思います。私個人で気づいたものだけなので、見落としている部分もあるかもしれませんが気にしない。

 「かぐや様~」は、1話の中に短いエピソードが3つ入ったお得な構成(サザエさんメソッドとも言う(言わない))で、今回のエピソードの中で目立ったのは3つ目の「藤原千花は闘いたい」でした。

 それでは早速1個目のネタ。

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かぐや様は告らせたい/腕相撲

 はいこのシーン。腕相撲大会が始まった時に出た絵です。

 これは北斗の拳(単行本第6巻)に登場するシーンで、トキ(に化けたアミバ)の手下が、街で秘孔の実験体を探している時にケンシロウに出くわし、ギュウキ(画像の右の人)に腕相撲で買ったら食糧1ヶ月分をやるという話をしていたら、横から入り込んできたおっさん(画像の左の人)が、俺にやらせろと割り込んできた時の絵です。

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北斗の拳/コミックス6巻より

 力自慢のおっさんは自信満々でギュウキに挑みますが……

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北斗の拳/コミックス6巻より

 トキ(に化けたアミバ)の秘孔術によって筋力を強化されたギュウキには全く歯が立たず、右腕をザックリ負傷してしまいます。この後、ケンシロウと腕相撲をしたギュウキは逆にケンシロウに全く歯が立たず、腕をへし折られます。

 さて次。

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かぐや様は告らせたい(第3期)/第1話EP3

 これは説明不要ですね。スーパーサイヤ人効果です。

 はい次。

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かぐや様は告らせたい(第3期)/マッスルクイーン

 かぐや様が会長に勝利し、生徒会で腕相撲No.1となり「マッスルクイーン」の称号を手に入れた時のシーン。マッチョのピラミッドが崩れ落ちたところです。この背景、妙だと思いませんか?元ネタはこちら↓

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アニメ「キン肉マン」OP/キン肉マン Go Fight!」より

 マッスルクイーンだからキン肉マンをもってきたわけですね。歌の歌詞も冒頭で「Go!Go!Muscle!」ですし。

 というわけで、かぐや様のパロディ元ネタ解説でした。