かなり久しぶりにホラー映画を観た。
なぜだかよくわからないが、最近ホラーを観たい気分がチラチラ見え隠れしていた。
嫁さんと子どもが留守の時を見計らって、アマプラでホラー映画を探して見つけたのが、2012年のアメリカ映画「ポゼッション」だ。
いわゆる「憑依系」のホラーで、謎の箱に封じられた悪魔が、女の子に憑りついていろいろと大変なことになる話。憑依系の元祖とも言える「エクソシスト」をなぞるオーソドックスな展開。
2012年の作品なので、CG合成もこなれているし、特殊効果に違和感はない。ホラー映画が特に好きというわけでもなく、それほど多くの作品を観ているわけでもないが、これまでに観たホラーに比べれば、恐怖感は薄い感じ。
ホラーとしての演出はちゃんとしている。でもそんなに怖くない。ということで、初心者向けのホラー映画と言えるんじゃないだろうか。終盤からラストの展開も予想通りで、ホラー映画なのに安心して観ていられた。
いちおう恐怖感は心に残ったものの、夜中のトイレに困るほどのレベルではない。年齢的に、夜中にトイレに行きたくなる頻度が上がってきているので、あまり怖いと困るのだ。
怖さより印象に残ったのは、憑りつかれる女の子の演技のすごさ。あっちの子役はマジですごい。まだ若いのに、よくあんなわかりやすい演技できるなぁと思った。
この映画の印象をひきずって夢を見るかもしれないと思っていたら、案の定、あきらかに映画の影響を受けた夢を見た。ただ、やたら明るい夢で、先住民族のおばあさんが、何かの道具を使っておまじないをする、みたいな内容だった。全体に白っぽい背景で、すべてがはっきりくっきり見えているカラーの夢で、全然怖くなかった。夢を見ながら、ああ、映画の影響を受けた夢だな、という自覚もあった。
ホラー映画の怖さレベルをMAX10で表すと、だいたい3~4くらいの怖さ。あくまで個人の感想です。ちなみにレベル10は「リング」。思い出補正あるかもしれないけど、劇場で観て「ホラーとしては面白いけど怖すぎるから二度と観たくない」と思ったので。
ということで、ホラーは観たいけどあんまり怖いのは……という方におすすめ。