勝負一筋 人生かけて
世界に見せろ 男のいのち
先週(8月3日)のラジオ大阪『上坂すみれの文化部は夜歩く』を聴きました。
番組の企画で「文化的豆知識」というのがあって、その中に「和名で一番長い名前の魚」として「ウケグチノホソミオナガノオキナハギ」という魚がいるという豆知識が投稿されていました。
受け口で細身で尾が長くて髭が生えてる(つまり翁)カワハギなんだなという、名前だけで容姿が全部わかるという無茶な名前です。どうして名前に全部乗せしようとしたのか、命名者の意図はよくわかりませんが、長くて覚えにくいから五・七・五にしてあるようです。
いやいや、長い名前がわかりにくいからって五・七・五にしたことで、名前が長くなってしまったんじゃないかという、本末転倒感を拭えません。長すぎるなら短くしようとする努力は。
で実際、ウケグチノホソミオナガノオキナハギの画像を検索してみると、確かに受け口で、細身で、尾が長くて、下あごに髭が生えてます。見りゃわかるから。わざわざ名前に全部入れなくても。
ただ、こいつはカワハギの仲間としては非常に珍しい形をしているのは確かです。カワハギっていうとだいたいひし形の体形ですし、受け口じゃなくておちょぼ口なんですよね。だから一見してカワハギの仲間とはとても思えない骨格なんですが、その骨格から、カワハギの仲間だということがわかるらしいです。なんで?
しかし、ウケグチノホソミオナガノオキナハギって何度も書いてると、寿限無みたいな感じがしてきます。ちょいと金坊、なんで泣いてるの?うわーん、おばちゃんとこのウケグチノホソミオナガノオキナハギちゃんが、おいらの頭をぶって大きなコブをこしらえたんだい。あらやだ、うちのウケグチノホソミオナガノオキナハギが?ちょいとお前さん聞いたかい?なんだって?うちの息子のウケグチノホソミオナガノオキナハギが金坊の頭を?みたいな。
今のところ、ウケグチノホソミオナガノオキナハギが和名では一番長いそうですが、これを超える長さの名前をつけるときは、ぜひ五・七・五・七・七にして欲しいですね。
実を言うと、私の「ごくま」という名前も省略形で、本当は「五里霧中 苦海の岸を彷徨えど 万歩の果てに光り見るらん」の頭を取ったんです。嘘です。
ところで、記事の頭に画像を貼ろうと思って、いらすとやで「カワハギ」を検索したら、ウケグチノホソミオナガノオキナハギが出てきました。いらすとや、恐るべし。
では、本日もお粗末様でした。
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