仕事中とか、突然昔の歌が脳内でリピートされることありませんか。
私はたまによくあります。最近あったのが『夜霧のハウスマヌカン』
夜霧のぉお~♪と、昭和のムード歌謡的なグルーヴを感じさせる曲です。でもグルーヴって言葉の意味は、いまだによくわかりません。雰囲気で使っています。
この歌、なぜか鶴ちゃんの記憶とセットなんですよね。鶴ちゃんていうのは、鶴……なんだっけ。鶴瓶さんじゃなくて、鶴田浩二さんじゃなくて、え~っと、そう、片岡鶴太郎さんです。
鶴太郎さん、なんかすごいですよね。私らの世代だと、バラエティ番組ではしゃいでるイメージがあると思うんですが、絵を描き始めた頃からすっかり求道者みたいになっちゃいました。昔はイジリー岡田みたいなキャラだったのに。
『オレたちひょうきん族』で、熱いおでんを口に入れられて、派手なリアクションしていたのを覚えています。今ではダチョウ倶楽部のほうが有名な「おでん芸」ですが、鶴太郎さんのほうが先にやってたんじゃないですかね。
それはそうと、なぜか鶴太郎さんとセットで思い出される『夜霧のハウスマヌカン』ですが、一日中、あのサビのフレーズだけがループしてて、結局ハウスマヌカンて何だろうと思ったわけです。なぜ鶴太郎さんとセットなのかは、全く思い出せないので追及しません。
服を売っているお店の人で、襟足を刈り上げている、というくらいはなんとなく知っていますが、情報はそれだけ。もちろん、刈り上げているのは歌の歌詞にあるというだけで、すべてのハウスマヌカンが襟足を刈り上げているわけではありません。
調べてみると、ハウスマヌカンというのは、自分のお店で売っている服を着こなして、モデル兼販売員として働く女性、みたいな意味だそうです。英語のハウスとフランス語のマヌカン(マネキン)をくっつけた造語らしいです。
しかしこの造語、和製英語(外来語?)とする説と、海外(アメリカとフランス)で普通に使われている説と、両方あります。はてなキーワード含め、ウェブ辞書系のサイトでは和製英語説ですが、Wikipediaの「マネキン」の項によると「英仏では定着した呼称である」という記述があります。
どっちなんだろう。そもそもマヌカンとは、フランス語で(服飾に限らず)販売員を指す言葉らしいです。それが日本に入ってきたとき、マヌカンでは客をマヌカン(招かん)だろう、ということで、招き猫にかけてマネキンと発音することにしたのだとか。いかにも昭和のオヤジが考えそうなことです。
英仏で定着しているというハウスマヌカンは、高級ブティックが富裕層向けに自社製品を着せて紹介するために雇っているお抱えモデルで、日本で使われていた意味のハウスマヌカンとは一線を画するレベルの職業のようです。
日本でわざわざ英語とフランス語を足して和製の外来語を作るというのはちょっと考えにくいし、日本で作られた言葉なら、(マネキンのように)作った会社なり個人なりがいてもよさそうですが、そういう情報は見当たらない。となると、海外から輸入して、本来の意味とは違うけれども、ざっくりと「自社製品を着て宣伝するブティックの販売員」という意味で使われるようになったと考えるのが妥当かなと思います。
私自身はブティックに用はないので、どっちでもいいんですけどね!
ではまた!
なんと、テレサ・テンがカバーしてる!