当ブログに、ときおり登場する地域猫フミちゃん。
その地域猫フミちゃんは、近頃、認知症の疑いが持たれています。
年のせいか、あるいは夏の暑さのせいか、ここ最近のフミちゃんは急速に痩せてきました。フサフサしていた毛も、地肌が透けて見えるほど薄くなり、背骨や骨盤が浮き出て、見るからに痩せ衰えている感じがします。
いや正確には、痩せてはいるけれども、衰えているとは言い切れません。なぜなら、毎日のようにチャオちゅ~るを食べに来るし、なんならレトルトパウチのエサも、1袋70gを一気に食べてしまうからです。ガッフガッフ言いながら食べる様は、まるで野生のライオンもかくやと思わせるほどの勢い。
そんなフミちゃんの認知症を疑う理由というのは、まさにそのエサの食べ具合です。一日中、家の周辺からあまり動かない時などは、私が車に乗り降りするたびにエサをもらえると思って寄ってくるのです。
先日の休みの時などは、朝、所用で出かけるときにちゅ~るを1個、1時間くらいで戻ってきて1個、それから間もなく買い物に出るときに1個、買い物から戻って1個、午後から出かける時にレトルトパウチのエサを1袋、2時間ほどで戻ってきたらまたちゅ~るを1個、という具合。
いや、私も断ればいいんですが、地域猫であるフミちゃんは、いつ会えるかわからないので、あげられるときにエサをあげておかないと……と思うと、ついつい何度もエサをあげてしまいます。その日は、もういい加減お腹もふくれて食べに来なくなるだろうとタカをくくっていたら、あれよあれよという間にストックが無くなる勢いでエサを平らげてしまいました。
これはさすがにおかしい……さほど時間を置いてないのに、毎回毎回いそいそとエサをもらいに来るその様子。もしかして、食べたことを忘れているんじゃ……?そんな疑問が頭をもたげてきました。
私は実際に認知症の人と関わった経験がなく、親もまだ認知症ではなさそうなので、テレビなどで見聞きした情報しか知りませんが、ご飯を食べたことを忘れてしまう、という話を聞いたことがあります。
昔のコントでもよくありました。
「しずえさん、ご飯はまだかな?」
「お義父さん、さっき食べたばかりでしょう?」
みたいなやり取り。
あれに似た状態なのではないかと、フミちゃんを見て思いました。
フミちゃんも年齢不詳ではありますが、少なくとも10年以上は屋根のないところで寝起きする生活を続けているはずです。家で飼われている猫よりは老けているとしても、10歳より若いということはないでしょう。とすれば、そろそろ認知症になってもおかしくない年頃なのかもしれません。
あと何年、あるいは何ヶ月、もしかすると何日生きられるかわからないフミちゃん。お腹を壊さない程度に、ごちそうしてあげようと思います。
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