ご無沙汰です。最近、映画づいていて、毎月のように映画を観ているごくまです。
さて今回は「西遊記2 妖怪の逆襲」(吹替版)を観てきました。昭和の時代、日本テレビでやっていた大人気特撮(?)ドラマ「西遊記II」を思い出したあなたはもしかしてアラフィフではありませんか。
前作「西遊記 はじまりのはじまり」を観た時も感想記事を書きましたので参考までに自家リンクをば。
その周星馳(チャウ・シンチー)の西遊記第2弾であります。今回、周星馳はプロデューサーで、監督は徐克(ツイ・ハーク)です。徐克の名前は聞いたことある気がする。作品を挙げろと言われても無理ですが。
劇場に行ったのは平日の夜だったので、スクリーンに入った時は僕以外誰もいませんでした。貸し切りかよ!と思ったら、映画が終わった時点で2人増えていました。100席以上あるスクリーンに観客は3人。ま、まぁ、平日の夜ですからね。
作品全体に漂う雰囲気を一言で表すならば「チープ」に尽きます。いわゆるB級の臭いがプンプンプン。前作から3年も経っているため、どんな内容だったかほとんど覚えていなくて、キャラもどんなんだったか忘れていました。導入部分は「あれ、三藏ってこんなんだっけ」とか「あー、沙悟浄は魚だったな」とか思いながら観てて、孫悟空が登場した時には「誰やこれ」。
前作で見た孫悟空は、思った以上に普通のおっさん(ホアン・ボー)だったので、今回の孫悟空(ケニー・リン)のイケメンぶりにびっくりですわ。そりゃまぁ孫悟空といえば変幻自在ですから、イケメンじゃない普通のおっさんからイケメンまで幅広い顔を作れたとしても不思議じゃないけどいくらなんでもやりすぎちゃうんかい。
そんで今回もCGがド派手。そんで無駄に……いえ、やたらと声優陣が豪華。
孫悟空は山寺宏一、三藏が櫻井孝宏、比丘国のアホの国王が山口勝平、その側近の仲間由紀恵(みたいな人)が沢城みゆき、蜘蛛女が能登麻美子、宮廷の歌姫(実はガイコツ女)が小松未可子氏などなど、あと自分は知らないけどたぶん有名な人とかも出てます。あと三蔵の師匠が茶風林でした。
物語の後半、比丘国っていう中東なのかどこなのかよくわからない国に着くんですが、その国王に憑りついていた妖怪が紅孩児だったんです。西遊記の原典にも登場する紅孩児(漫画の最遊記にも出てきますね)。そのビジュアルがまた独特で、子供キョンシーロボ的なイメージ。そいつと孫悟空が怒涛のゴムゴム火炎バトルを繰り広げます。
最後は仲間由紀恵がラスボスだったと判明して、ホトケバトルが勃発。スケールでかくなりすぎてわけがわかりません。いやわからなくもないか。ニセのホトケが3体出てきて、最後に本物のホトケが手だけ登場してあっさり片付けます。
ラストはまたGメン’75のテーマが流れて劇終。これも前作で流れたのを忘れていたおかげで「なんでGメン’75なんだ!」と新鮮な気持ちで驚きました。前作の感想記事を読み返したら、やっぱりGメン’75のこと書いてた。記事の最後に「続編を作るなら同じキャストで」って書いてあったので、前作と今作のキャストを調べたら、どうやら孫悟空以外もメインキャスト全とっかえだったようです。孫悟空のギャップがでかすぎて他のキャストが違うことにも全然気づかんかったわ。
前作の感想を読んでいると、おぼろげながら断片的なシーンが蘇ってきて、そういえば前作はB級ながらもうちょっと歯ごたえのある内容だったよなぁと思ったりもします。監督が代わっちゃったからしょうがないけど、今回は前に比べて内容の軽い、単なるドタバタ劇になっちゃった感じがします。
エンドロールのあと、この作品を観終わった観客が「監督の挨拶とかあるんじゃないのか」って言ってる横で周星馳演じる劇場スタッフがゴミを片付けながら「大作じゃないので監督の挨拶はありませーん」と言う短い映像がおまけでついてます。
大作じゃなくていいので、西遊記3で周星馳監督が帰ってくることを期待しましょうかね。
ちなみにタイトルの頭が「ネタバレ」じゃなて「ネバタレ」になってるの気づいた?
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