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カンフージョン ~吹き替えは大事の巻~

 さて再び1か月ぶりくらいの更新となります。

 一応読者登録されている皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

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 タイトル見てピンとくる方はだいたい40~50代のジャッキー世代でしょう。1か月ぶりの更新で、なにゆえいきなりカンフージョンの記事なのか。その理由をお話しするには大して長い時間もかからないのでさくっと説明しますと、去年だか一昨年だかに録画したジャッキー・チェンの映画「酔拳」を、なぜか子供が勝手に見ていまして、ついつい一緒に見ていたらいろいろと思うところがあってブログに書こうと考えた次第。

 録画してあった「酔拳」はBSで放送されたもので、吹替えが新しいバージョンでした。ジャッキーの声はもちろん石丸博也さん。でも他の登場人物はみんな声優さんが変わっていて、蘇化子の声が小松方正さんじゃなくて青野武さんだったり、閣鉄心は津嘉山正種さんじゃなくて磯部勉さんだったり、悪くはないんだけど、夢中で観ていた少年時代の記憶と違うところがあって妙にもどかしさを感じたりなんかしたり。

 あと、上に貼りつけた日本版のオープニング「カンフージョン」が流れないんですよ。これすごい残念。ラストの決闘シーンでこれがかからないなんて盛り上がりに欠けすぎる。

 昔の吹替えバージョンがテレビでやってた頃、うちにはまだビデオデッキというものがなくて、テレビの録画ができなかったんですよ。もしあったら必ず録画して毎日のように観てたと思います。しかしそれでもなんとかジャッキー映画の興奮と感動を繰り返し味わいたいと考えた僕は、小さなラジカセをテレビのスピーカーに押し当てて、音だけ録音しました。

 その録音したテレビの音声だけを聞いて、映像を頭に思い浮かべながらワクワクしてたんです。だから余計に登場人物の声や音楽が強く印象に残ってるんでしょうね。

 それで思い出したけど、ジャッキーの映画以外で昔のテレビ版の吹替えを見たいと思うものがもうひとつ。「トムとジェリー」です。著作権が切れたためか、安いDVDが出回ってますが、あの吹替えは正直気に入らない。まだ英語版で見るほうがマシ。DVDのトムやジェリーは、いちいちしゃべりすぎなんですよ。あんなにしゃべらなくても、キャラクターの動きだけで面白さは伝わるのになぁ。

 子供はそのDVD版の吹替えしか知らないから、僕が英語で観ようとすると怒るんです。トムの叫びはあんなもんじゃない。ジェリーの声は藤田淑子さんなんだよ。英語版の面白さを残して、わかりにくいところだけ日本語にして、適度にナレーション入れたりしてる昔の吹替えのほうが絶対にいい。なんでもかんでも日本語で説明しちゃってる今の吹替えは、聞いててちょっとうっとおしい。

 中年オヤジの懐古趣味と笑わば笑え。しかし息子よ、吹替えのクオリティってのはとっても大事なんだよ。君にもいつかわかる時がくる。たぶんね。

 トムとジェリーの真ん中でやってたTEX AVERYのオオカミのやつも見たいなぁ。もちろん小林清志さんの吹替えで。などと思って調べてみたら、ニコニコ動画で観れますね。ちょっと夜更かししちゃおうかなー。

 

トムとジェリー アカデミー・コレクション [DVD]

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