心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

精神的な問題というやつは原因をあれこれ追究しても無駄なことが多いと思うの巻

 ここ数日、朝の寒さが急激に厳しくなってきたせいか、子供が咳をするようになりました。風邪ではないので熱は出ていませんが、とにかく咳がひどい。起きてるときはもちろん、寝ているときでも咳をします。それで元気がないかといえばそうでもなくて、わりと普段通りに生活しています。今日も妖怪ウォッチを見てゲラゲラポーの歌を歌ったりしていました。

 「ゲラゲラポー、ゲラゲラゲェホッ!ゲホッ、ゲヒュンゲヒュン……」

 てな具合に、歌っていても咳が出ます。咳が止まらないのは可愛そうですが、ちょっと笑ってしまいました。

 さて本題。あんまり楽しいことを書く気がしないので、どうしようもないことを書きます。限りなく独り言に近い独り言。お忙しい方はご退出をおすすめします。

 最近ちょっと精神的なストレスがハンパない状況に置かれていまして、胸のあたりにほぼ四六時中何らかの圧迫感があります。ストレス性のものだとは思いますが、これが肉体的な疾患に発展する前に環境が落ち着いて、ストレスの原因が取り除かれればいいのですが……少なくとも年内にはその原因が解消される予定なので、そこまで心と体が持ち堪えてくれることを祈るしかありません。

 それでも、ストレスからくる圧迫感をそのまま放置しておくのも辛いので、ある種の瞑想みたいなことをして、できるだけストレスを軽減するようにはしています。瞑想っていうか、自分が勝手に瞑想と言ってるだけで本当に瞑想かどうかと言われるとわかりませんが、単純に自分の心の深層にひたすら目を向け続けるという地道な作業です。

 そうして自分の心というものを見つめていると、実に雑多なものが渦巻いていて、それこそ雑念だらけで、むしろ雑念しかないくらいの状態です。その中に時折、ストレスの原因になっている今の状況を思い巡らし、不安を増幅させる思考が顔をのぞかせます。そしてまた胸が苦しくなる。

 そしたらその苦しみ、痛みから目をそらさないようにします。苦しみがあるということは、自分はそこから目をそらしたいはずです。でもあえて見る。見たくないものを見る。痛みに目を向け続ける。そうすると、不思議と痛みが消えていきます。見つめていた苦しみが、ゆるやかに爆発するように霧散していく。

 自分が置かれている状況は変わらないけれど、精神的なストレスは解消できるということです。むしろ、精神的なストレスを抱えているとき、その原因を探り、それを取り除くため、あるいはストレスを和らげるためにあれこれと策を弄することは、ストレスの解消に何ら役立たないことが多い。

 たとえば、誤って針が指に刺さったとき、痛みの原因は針ですが、針を取り除いても傷は残ります。傷を治療するために、すでに取り除いた針をなんとかしようとするのは明らかに間違いですが、精神的な問題となるとここをはき違えてしまうことが多いように思います。

 傷を作った原因は針ですが、残った傷を治すのに針を隠したり目をそらしたり、針についてあれこれ調べても意味がありません。肝心なのは傷を治療することです。絆創膏を貼るなり、薬を塗るなりするのが治療です。針に文句を言っても仕方ありません。

 うん、なんかうまく説明できない。とにかく、心の問題にぶつかったときは、痛みの原因ではなくて、痛みそのものに目を向けたほうが回復は早いよっていう話でした。ちゃんちゃん。