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感電したときにガイコツが透けて見える表現は誰が最初にやったのか問題

 明日は朝の最低気温が10℃くらいになるらしいので、押入れから掛布団を出しました。一昨日までタオルケット、昨日は薄い毛布、そして今日は掛布団。冷え込みが急すぎ。つい1週間くらい前まで、最低気温20℃くらいあったのに。気をつけないとほんと風邪ひく。

 そういえば日曜日から3日くらい風邪気味でした。なんとか治まってくれましたけど。あと今怖いのはエボラ出血熱。完全にアウトブレイク状態ですがな。いつ日本で感染者が出てもおかしくない状況なんでございましょう?ちゃんと水際で防いでくれるといいんですが……

 さて、うちには4歳の息子氏がいますので、毎日のように子供向け番組を見ます。かつてはアンパンマントムとジェリー、ペンギンズfromマダガスカル(これは子供向けかどうか微妙)、ポケモン、そして今はひかりTVのディズニーチャンネルで放映されているミッキーマウスクラブハウス。様々な子供向けアニメが我が家のテレビを占有しています。

 そんな子供向けアニメを観ていて、突然ある疑問が降って湧きました。それがタイトルにもあるとおり、感電してビリビリしてる間、ガイコツが透けて見える表現は一体誰が最初に考案したのか?あるいはどのアニメ、マンガが最初にその表現を使ったのか、というものです。

 基本的に、感電ビリビリしてガイコツが見えた後でもキャラクターは生きているので、ギャグ表現の一種ということになりますね。現実にはあんなこと起こりませんから。実際に生き物が感電したら、煙出して燃えて死んでまうよ。

 場合によっては放電くらいはするかもしれないけど、肉が透けて骨が見えるなんてことは起こりません。……起こらないよね?映画「グリーンマイル」に電気椅子で処刑されるシーンがありましたけど、実際にはあんな感じなんですよね。たぶん。あれでもしガイコツ透けて見えたら、全然泣けませんね。

 私の記憶では、そういう表現が用いられた作品で一番古いのはトムとジェリーです。トムとジェリーが最初に公開されたのが1940年代。太平洋戦争の頃です。と言ってもお若い御仁にはピンときませんわな。ざっくり言うと70年くらい前です。そんな頃にはもうあの感電ガイコツ表現が存在していたわけですね。なかなか歴史がある。

 日本の作品だと、僕が最初に見たのはヤッターマンあたりかな。シビレステッキでほぼ毎回のようにトンズラがガイコツ見せてましたよね。そんな感じで、アニメでも漫画でも、ギャグ表現としてかなりポピュラーな感電ガイコツですが、ポピュラーであるがゆえに、その始祖がどこで発生したのかわかりにくい。

 Google先生に問い合わせても、同じような疑問を持って知恵袋的なサイトに質問している人はいたものの、はっきりこれだという説は見つかりませんでした。同じような疑問を持つ人がいるんだな、ということがわかっただけ。そこでの回答も、概ねアメリカのアニメが最初ではないかという説が有力。トムとジェリーといえばハンナ&バーベラですね。

 それ以前となるとディズニーアニメがありますが、ディズニーアニメに感電ガイコツは出てきそうにないですよね。ディズニーのイメージじゃない。ディズニーアニメを全部見たわけじゃないので、イメージだけで語ってますけど。

 ディズニー以外だと、テックス・エイヴリーが思い浮かびますね。トムとジェリーの真ん中でやってた「ドルーピー」とか作った人です。

 初期のハンナ&バーベラ版トムとジェリーには、感電ガイコツみたいな過激な表現は見られません。キャラクターの体が陶器みたいに割れたり、粘土みたいに変形したり、爆発しても死ななかったりという演出は、途中からMGMに移籍してきたエイヴリーの影響を受けたんじゃないかなーと個人的に推測しています。

 となると、あの感電ガイコツ表現はテックス・エイヴリーか、そのチームにいたアニメーターの誰かが考案したものと考えるのが妥当。カートゥーンの世界で、どんだけキャラがひどい目にあっても死なないっていう「常識」は、エイヴリーが創り出したものらしいですから。

 そういうわけで、実際に全ての作品を調べて検証するなんて大変なことはできませんので、勝手な想像で感電ガイコツを考案したのはテックス・エイヴリーでファイナルアンサーです。英語が読めれば、海外のカートゥーン研究者が書いてるサイトで細かいことが判明するかもしれませんが、英語がほとんど読めない私には無理なんだい。

 もし、年を取って現役引退して暇になるか、宝くじでも当たって悠悠自適生活ができるようになったら、この件について改めて検証してみたいと思います。乞うご期待!!