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【アニメ】ワンパンマン2期の特番、ナレーションでの攻め。

onepunchman-anime.net

「HERO 俺を讃える声や 喝采なんて 欲しくはないさ」

 【一撃でわかる!TVアニメ『ワンパンマン』マジ振り返り!】と題して、ワンパンマン2期の始まる前に、特番が放送されていたので録画して観た。YouTubeでそのまま公開されているので、見逃した方はそちらで。

 ちょっとしたニュースになっていたが、ナレーションは戸田恵子さんだ。戸田恵子さんといえば、アンパンマンの声を演じて30年以上のキャリアを誇る、ベテラン声優であり、女優でもあり、歌手でもある、多芸な人だ。

 私の世代だと、ガンダムのマチルダさん役で有名だが、もちろん他にもめちゃくちゃたくさんお仕事してはる。

 そもそも『ワンパンマン』が『アンパンマン』へのオマージュ的な作品であることは、そのタイトルや主人公の容姿からも明らかだ。ナレーターに戸田恵子さんが選ばれたのには、そういうワケがある。

 しかし、番組開始早々、戸田さんは「なぜかわかりませんが、私が選ばれました」的なことを言ってトボけている。声のトーンもかなり抑え気味で、アンパンマンのアの字も匂わせない。終始、落ち着いた大人の女性の声で、ナレーション然としたトーンでの語りだった。最後の一言「ワンパーンチ」だけが、唯一アンパンマンの片鱗を見せた瞬間だった。本当は戸田さんも、アンパンマンの声を出したかったんじゃないかと邪推する。

 どうせなら、思い切ってアンパンマン全開のナレーションでも面白かったかもしれないが、アンパンマンは幼児の夢を背負った作品だ。アニメとしては30年以上の歴史も背負っている。軽々しくコラボできるようなキャラクターではないのだろう。出版社も放送局も違うので、大人の事情で扱えない、という理由もある。

 ワンパンマンアンパンマンは、似て非なるもの。なんだか似ている気もするけれど、全く関係のない別々の作品なのだ。簡単にコラボできるほど、業界の壁は薄くない。

 しかし、そう考えると、なんでもかんでも節操なくコラボしてしまうキティちゃんは、一体どうなっているのかと思う。あれは夢や正義を背負っていないからできる芸当なのだろうか。キャラクターの世界では、アンパンマンを遥かに凌ぐ巨人である。

 それでも、アンパンマンが背負っているものは、キティちゃんより重い。彼はヒーローなのだ。愛と勇気だけが友達という、孤高の存在なのである。ワンパンマンも、その孤独なヒーロー像を、アンパンマンからしっかり受け継いでいるように見える。

 要するに、アニメ2期が楽しみだね、という話。

 今日はここまで。

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