心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

むなしみが止まらない(または、逸脱する虚無)

【コミック】ブリーチ 一護 月牙天衝 虚(ホロウ) アートプリントポスター  MANGA BLEACH ICHIGO GETSUGA TENSHOU HOLLOW LV10042

I Can't Stop The Loneliness こらえ切れず悲しみがとまらない

 昨日からなんだけど、仕事中、ふっと自分の人生を見つめ直してしまって、あれ?なんにもないな、と思った。

 過去にはそりゃいろんなことがあった。何にもないと思ったのは、未来のこと。

 先が見えない。未来が何も思い浮かばない。

 お金がないから、というのもあるのだけど、今まではお金がなくても、それなりに未来を想像できていた。ああなりたいとか、こうなりたいとか、あれが欲しいこれが欲しいとか。

 いつの間にか、そういうのが無くなってた。いつからそうなってたのか、全然気がつかなかった。昨日、突然そのことに気づいた。

 あれっ?て。

 カラッポというか、真っ暗闇というか、虚空というか、なーんにもない。

 心に穴でも開いてんのか?虚(ホロウ)化しちまったのか?

 やりたいこととか、欲しいものとか、なんにも思い浮かばない。

 いや、思い浮かべようと思えばできるのだけど、ただ思い浮かべることができる、というだけで、そこに欲望が備わっていない。思い浮かべたものに、欲しい、っていう気持ちがこもらない。

 なんだこれ。

 正直、最初はゾッとした。

 この空虚感はヤバい。

 すごく怖いけど、一方でそのむなしみを傍観している自分もある。

 しばらく前から、自分は人生とか世界というものの見方を、根本から勘違いしているかもしれない、という感覚があったのだけど、その副作用なのかもしれない。

 今までの自分の考え方が、全く間違ったものだとしたら。ものごとを考えるというプロセスの、一番最初のスタート地点から間違っているとしたら。

 こんなことを考えてしまうのは、自分の頭がおかしくなりかけているからかもしれない。と思う反面、完全におかしくなってしまったら、どんな世界が見えるのかという期待が少しだけある。

 ただ、自分と関わりのある人たちに迷惑をかけるのは嫌だなぁ、とは思う。

 とはいえ、このむなしみも、未来を思い描けないという「症状」も、自分の意志でそうなったわけではないので、いかんともしがたい。

 できればもう少し充実した精神状態でありたいのだけど、心に何かを保持しておく、ということが難しくなっている。記憶がなくなる、とかそういうことではなくて、現実にないものを想像して、それを心にとどめておく、ということが難しい。つまり妄想ができなくなっている。

 このどうしようもない感覚、虚無感、むなしみ、そんな感じのものが、心を侵食している。それを嫌い、恐れ、避けたい気持ちと、その虚無に自分の全てが飲み込まれたらどうなるかという怖いもの見たさが、心の中に同居している。

 しかし自分は自分の意志ではどっちにも転べない。虚しさは虚しさであり、そこには何もない。ないものを、どうにかできるわけはない。どうにかしようという気も起らない。ただ見ているしかない。

 これだけ虚しいのに、なぜか死にたいとは思わない。それはたぶん、この虚しさが自分にとって辛いものではないからだろう。辛くはないが、好ましくもない。好きとか嫌いとか言えない感覚だ。それが何なのかわからないのだから、当然と言えば当然か。自分はただ「それ」を、便宜上、空虚とかむなしみと呼んでいるにすぎない。

  I can't stop the Emptiness, どうしてなの、むなしみが止まらない~♪

 う~ん……歌ってる場合じゃないんだけどな。

 というわけで、本日はこれにてお粗末。

悲しみがとまらない

悲しみがとまらない

 
BLEACHイラスト集 JET (愛蔵版コミックス)

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虚無への供物 (講談社文庫)

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