頭カラッポのほうが夢詰め込める
笑顔ウルトラZで
先日、息子氏がYouTubeで見つけたゲーム実況動画を見て、ケタケタ笑っていたので、何だろうと思って見てみたら、「UniverseSandbox」という宇宙シミュレーションゲームだった。
SteamというPCゲームのプラットフォームがあって、そこで購入できるゲームだ。
太陽系をはじめとする、さまざまな恒星、惑星、衛星を、自分の好きなように配置したり、星のステータスを変更して動きを変えたり、神の視点で宇宙を自由自在にいじくりまわせる。
動画では、太陽に太陽をぶつけて超新星爆発を起こしたり、地球を太陽に向かって大量に発射したり、地球同士を衝突させたり、といった遊びをしていた。グラフィックが綺麗で、そこそこリアルに見える。それが、息子氏にとっては面白いものらしく、太陽や地球が爆発する様子がやたらウケている。
私には、その動画でやっていることがそれほど面白いとは思えず、地球を太陽に飲み込ませるとか、地球同士をぶつけたりとか、見ていてあまり気分の良いものではない。ゲームの中とはいえ、どうしても地球に感情移入するというか、地球という生命の星を無造作に破壊する行為に、抵抗を感じるのだ。
息子氏にはそんな概念はないので、ゲームの中の地球はあくまで単なるオブジェクトでしかなく、破壊しようが燃え尽きようが、ただの遊びの域を出ない。
こちらが面白くないからといって、彼の楽しみに水を差すようなことを言うのもどうかと思って、何も言わずに見ている。ここで、「地球はみんなが住んでる大切な星なんだよ」とかなんとか、道徳的なことを言うのも、それはそれでバカげている気がするのだ。
願わくば、息子氏にはもっと自然と触れ合い、鳥や虫、空や花を見て、「地球の息吹」的なものとか、「命の輝き」的なものを体感して欲しいのだが、彼は大の虫嫌いで、虫以外の生きものもだいたい苦手だ。唯一、好意を示すのは猫だけである。
生きもの全般が苦手でも、猫が好きなら仕方ないか、と思う。猫は神様みたいなもんだからな。
ともあれ、息子氏の無邪気な破壊神ぶりは、しばらく止まらなさそうな雰囲気である。
本日はこれにてお粗末。
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