輝くドクロは正義の味方
ヒューッと風切るシルバーバトン
仕事から帰ると、息子氏がいきなり「Wiiどこ?」と聞いてきた。何の話かと思ったら、今朝から急にWiiのことを思い出して、遊びたくなったらしい。またYouTubeで何か見たんだろうな。
スイッチがあるからもう押し入れにしまったよ、と言うと「え~なんで?遊びたい。Wiiどこ?押し入れのどこ?」としつこい。そんなどこどこ言われてもな。
どこ?どこ?どーこからくーるのか黄金バーット!
こーうもりだけーが知っている!
また昨日のエントリーみたいに、連想ジュークボックスが発動した。
考えてみれば、黄金バットってかなり異質なヒーローだ。なにしろ金ピカのドクロがマントを翻してわはははははと高笑いするのだ。その始まりは戦前の紙芝居というから、近代ヒーローの中でもかなりの古株だ。
私が知っているのはアニメ版だが、それも生まれる前の放送だから、リアタイで観ていたのは、私より5~6歳以上年上の世代だろう。そもそも再放送でもほとんど観た記憶がない。
紙芝居時代から、子どもたちに相当な人気を博したそうだ。戦前・戦後の子ども、つまり私の親世代は、一体あの金ピカドクロの何がそんなに気に入ったのだろうか。
黄金バットのカッコよさは、いまいちピンと来ないが、アンチヒーロー的な造形には惹かれるものがある。この造形は後の漫画、アニメなどに多くの影響を残していると思う。たぶん。
私が思いつく限りでは、年代の近いアニメで『妖怪人間ベム』。去年で50周年ということで、昔のアニメの再放送や、DLEのギャグバージョンが作られたりしていた。今年も新作アニメの制作が発表されている。キャラクター造形は全然違うけど。昔のベムはスキンヘッドで、黄金バットのシルバーバトンに似た杖を持っていた。
それから、『コブラ』の宿敵、クリスタルボーイ。あれも身体はクリスタルだけど骨格は黄金。そしてもちろんスキンヘッド。
さらに、『ベルセルク』の髑髏騎士。初めて見た時から、「黄金バットじゃねぇか」と思った。黄金バットが元ネタであるという確証はないけど。
何しろ金ピカドクロに黒マントという、インパクト意外の要素が感じられないキャラクターなので、そりゃ影響を受ける人も続出するでしょうよ。
直接的に影響を受けていないとしても、類似したキャラ造形が多く見られるということは、それだけ『黄金バット』には先見の明があったのだろう。普通なら死や不吉を連想させるドクロを、ヒーローにしてしまうという、つまりコロンブスの卵的なアレが功を奏したのだと思う。
普通なら忌み嫌われるような存在が、金ピカになるだけでカッコよくなる、みたいなパターン、他にないかな。
う~ん……
ダメだウンコしか思いつかない。
本日はこれにてお粗末。
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