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【映画鑑賞記】『映画コラショの海底わくわく大冒険』【ネタバレ覚悟】

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キラリキラリをかんじたら

ぼくらはずっとひとりじゃない

 息子氏が、進研ゼミ小学講座を受講している関係で、『映画コラショの海底わくわく大冒険』を観に行くハメ……いや観に行くことになった。別に嫌じゃないよ。アニメ好きだし。

 海底わくわく大冒険、というだけあって、JAMSTEC海洋研究開発機構)の全面協力のもと、しんかい6500のリアルなCGアニメも交えて、コラショとキッズ(井上きずな)の海底冒険が描かれる。コラショ誕生20周年を記念して製作された作品だそうな。

 ちなみにコラショっていうのはランドセルの妖精で、キッズは主人公の男の子。おじいさんがプレゼントしてくれた赤いランドセルを、最初は気に入っていたキッズ。だけど、友達に「男の子なのに赤は変」と言われて、こっそり捨てようとする。そこに現れたのがランドセルの妖精コラショ。キッズが、最初にランドセルを背負ったとき「よっコラショ」と言ったのが名前の由来。どうやらランドセル的には「よっ、コラショ!」という挨拶だと思ったらしい。え?

 それから時は過ぎ、3年生になったキッズ。ここからは、特に説明も紹介もなく、新キャラが登場。幼馴染のラッキー(村木こすも)、かえるのカンがえる、うさぎのぬいぐるみ、めめ。進研ゼミの講座を受けてるみんなにはおなじみだよね?という体で話は進む。

 キッズたちは、あることをきっかけに、コラショの不思議な力でお話できるようになるはずのモノたちが、一切口を利かなくなっていることに気づく。テレビでは、世界中の大樹が元気をなくしているというニュース。そこへ、謎の少女リンが現れ、世界の異変は私のお父さんが関係しているとか言い出す。

 キッズたちは、そのお父さんと話をつけるため、しんかい6500で海底に向かうことになる。正味1時間くらいの短い映画なので、話の展開が急。謎の少女なのにJAMSTECの協力を取り付けて、しんかい6500を借りてくるってどういうこと。

 この映画自体がJAMSTECの全面協力で作られているので、作中の少女もJAMSTECの協力を得られるという、メタ展開ってこと?

 そのしんかい6500は、コラショの不思議な力で喋れるようになる。しんかい6500・CV:山口勝平バージョンになる。ちなみにコラショはCV:大谷育江ピカチュウやチョッパーで有名。

 さて海底洞窟に辿り着いたコラショとキッズは、それまで一緒にいたリンから「ここからは自分だけで行くのよ」といきなり突き放される。小学3年生の身で、海底洞窟に置き去りにされるという人生ハードモード。

 途中、妖精の力を失ったコラショがランドセルに戻ってしまったりとハプニングもありつつ、とうとうキッズはリンの父親のもとに辿り着く。待っていたのはドラゴン。でもそれはキッズのイメージに合わせて変化した姿で、実際は作務衣を着た丸い頭の小さいおっさん。そしてなぜか関西弁。

 どうやらこのおっさんが、地球の擬人化された姿らしい。リンは地球で最初に誕生した生命で、姿は少女ながら40億歳だという。お父さんは地球だから46億歳。リンというのはたぶん燐のことでしょうな。

 地球のおっさんは、人間が環境破壊やら何やらで、自然界の元気がなくなっているのは人間のせいなんやで、とキッズに説く。人間の自己中心性が、今日の環境破壊を招いとるんや、という話をするが、キッズの「みんな友達なんだ!大切なんだ!」という熱い思いに応えて、そんならまた元に戻したろか、ということになる。コラショも妖精の力を取り戻して、キッズと抱き合う。一件落着。

 地球のおっさんの関西弁が、どっかで聞いたことあるなぁ、これすごい耳馴染みある声だなぁと思ったら、キンタロス(CV:てらそままさき)だった。関西弁のてらそままさきは完全にキンタロスです、どうもありがとうございました。

 あと、ゲスト声優で小島よしおが出てた。コラショの力で喋りだす、キッズのノートの役。公式サイトの動画にもアフレコの様子がチラ見できた。動画後半のトークで「はい、オッパッピー」って往年のネタを披露してて、それが息子氏にウケたのを見て、ああ、このネタはやっぱり子どもにウケるんだなぁ、と感心した。リアルタイムでオッパッピーやってた子どもは、今いくつになるんだろう。

 それはそれとして、いろいろ詰め込んだ急展開な映画だったけども、子ども向けとしてはそこそこの出来栄えではなかったかと思う。ベネッセらしく、教育というテーマもおろそかにしていない。

 そういえば、個人情報の大規模流出事件とか、みんな覚えてるかな。うちも500円もらいましたわ。嫁さんが。個人情報がどうとかうるさく言われるけど、全然保護されてないよね。知らないところで流出しまくってるだろうから、もう今さら気にしてもしゃーないと思ってる。

 ということで、本日はこれにてお粗末。

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