人生はいつも一度きり取り返せないの
最初が最後どんな刻も行当りばつたり
1月2日。寝正月も本格化してきて、休み明けに体が重くなるのは間違いない。
そんな中、何気なくテレビのチャンネルを変えると、落語の番組をやっていた。俳優の東出昌大が、若い世代に向けて落語を紹介するという「落語ディーパー!新春・新作スペシャル」だ。
すぐに息子氏にチャンネルを奪われてしまったので、短い時間しか観られなかったが、その中で懐かしい映像が流れた。三代目古今亭志ん朝の「居残り佐平次」だ。
昔、正月になるとテレビでよく落語の番組をやっていた。NHKでは今でもやるのかもしれないが、昔は民放でもよく放送していたように思う。
古今亭志ん朝、桂枝雀、柳谷小三治、桂米朝、柳家小さん、そのあたりを、テレビでよく観たイメージがある。笑点のメンバーは、毎週顔を観ていたけれど、高座を観た記憶があまりない。桂三枝(現・文枝)は、落語というより漫談?の印象が強く、マイクの前に背広姿で立っていたイメージがある。
そういう落語の番組に影響されて、小学生の頃に、図書館でよく落語の本を借りていた。どこの出版社か覚えていないが、緑、白、朱のグラデーションのカバーがついた文庫本のシリーズである。
単純に笑える古典落語や、艶話、不思議な話、怖い話などが載っていて、子ども心に奇妙な興奮を覚えたものである。
アニメ「昭和元禄落語心中」のヒットもあり、静かな落語ブームが来ているのかもしれない。去年の暮れから、東海ラジオの「なごやか寄席」を録音して、車で聴いている。特に落語ファンというわけでもないが、大人になってからも、常になんとなく心惹かれる気がするのは、子どもの頃の懐かしい記憶があるからだろうか。
そんなことを考えていたら、こんなサイトを見つけた。
懐かしい枝雀師匠の顔芸が観られる。これはなかなかいいかもしれない。時々覗いてみよう。
ということで、本日はこれにてお粗末。