年の始めの例(ためし)とて
終わりなき世のめでたさを
あけましておめでとうございます。
毎日更新記録が1年と2カ月を超え、今年も続けられるとこまでブログを書いていこうと思う元旦の夜。早くも台風1号が発生したそうな。元旦から台風が発生するというのは、めでたいのか、それとも不吉なのか、よくわからない。
世間では新春新春と騒がしいけれど、テレビや新聞、ネットを見ても、大して新しいものは見当たらなくて、似たようなバカ騒ぎが続いているなという感じがする。
しかし、それで結構。おおいにバカ騒ごうではないか。新春が本当に新しいものかどうか、そんなことは関係ない。去年と同じように雑煮を食べ、酒を飲み、すきやきをつついていれば、それで幸せなのだ。きっと。
そんな、去年と同じようなことも、いつの間にかできなくなって、いつの間にか時代は変わり、いつの間にか新しい何かに置き換わっている。生活とは、そういうものなのだろう。
人は、姿かたちが目新しいものにはすぐに気づくが、見えない新しさには気づかない。何かが新しいものに置き換わり、それが生活に馴染んで、変化が定着した頃に振り返ってみて、ようやく「新しくなっていた」ことに気づく。
心は新しいものを見ることができないから、それが古くなって初めて見ることができるようになるのだ。
今年は平成が終わり、新しい年号を迎えるわけだが、おそらく、平成のうちに変わったもので、形として現れてくるものは、これからまだまだあるはずだ。それに気づくのは、新しい年号が始まってしばらく経ち、後ろを振り返ってからになるのだろう。
新春。自然の営みはいつも新しい。しかるに、人の心はいつも古い。
心にしがみつくことなく、新しい風に吹き飛ばされたい。
そんなことを思う、平成最後の正月であったとさ。
本日はこれにてお粗末。
ザ・日本の正月 The New Year Music of Japan
- アーティスト: オムニバス,尾上菊五郎劇団音楽部,根岸登喜子,蓼津留葉,蓼胡津留,タンポポ児童合唱団,米川敏子,キングオーケストラ,キング和洋合奏団,日本サウンド・エフェクト研究会,川村泰山
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 46回
- この商品を含むブログ (3件) を見る