Fighting gold 自分の道を
信じた者だけが いつか輝ける
一昨日の日曜だったか、昼にNHKのど自慢大会を観てた。
いつもと違って、大会の生中継じゃなくて、今年の総集編みたいなやつ。それで最初のほうに、合格の瞬間を集めた映像を流してた。
その中で、ちょっと濃いめの顔をした、男子高校生らしき少年が、合格の鐘の音を聞いた瞬間に顔をくしゃっとして泣き始めたんだよね。
こっちはそれ見た瞬間にもらい泣きしそうになって、目が潤んでくるのがわかったんだけど、ちょっと人目のあるところだったんで、テレビから目を逸らして必死でこらえた。
いや~あれはやばかったなぁ、とか思いながら、家に帰って、録画してあった『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』の11話を観たら、ナランチャが組織に入るいきさつが語られるシーンがあって。
いろいろあって心が死んだようになったナランチャが、ブチャラティの優しさに打たれてギャングになる決意をするシーン。
ブチャラティが、自分に出されたパスタを、唐突にフーゴが連れてきたナランチャに差し出すわけ。
ナレーションがそこでブチャラティについて何か言うんだけど、そこらへんでまた目が潤ってきて。
何がそこまで刺さったのか自分でもわからないけど、いろんなことが頭の中を駆け巡って、ああ、俺もこんな風に、見ず知らずの他人を助けられるくらいの人間になりたいなぁと思ったのね。
不思議だよね。普段は全くそんなこと思わないのに。
若いころみたいに、そう簡単に漫画や映画に影響されたりしなくなったんだけど、たまに何かが深く刺さる。気がついたら、涙が頬を伝ってる。
でも、ああ、俺もこんなふうに……と思うのは一瞬だけ。すぐ我に帰っちゃうから。
それはそうと、年とともに涙もろくなるって本当だね。いつ何が刺さるかわからないから、やっかいだ。どこで自分が泣き出すかわからないってことだから。
やだねぇ。涙もろいおっさんなんて。
はい、本日はこれにてお粗末。