秋の夕日に 照る山紅葉
濃いも薄いも 数ある中に
岐阜県美濃市大矢田(おやだ)というところに、もみじ谷という紅葉の名所がありまして、そこで毎年春と秋に行われる『ひんここ祭り』を見てきました。
今から二十数年前、ひとりであちこちドライブしていた私は、たまたま訪れた大矢田のもみじ谷で『ひんここ祭り』に出会いました。
手作り感あふれる素朴な人形を操り、小さな山の中腹を舞台として舞を演じる、大矢田神社の祭礼行事です。
ここが「ひんここ祭り」の会場。小さな広場です。右の暗いところに見える白い幕がかかっていますが、そこで舞が行われます。
舞が始まる前、待機中の演者さんと人形たち。
舞が始まります。最初は庄屋さんの人形が、観客を清めるために舞います。
次に十二人の農民が五穀豊穣を祝う舞。みんな同じように見えますが、それぞれ種蒔きとか弁当持ちとかの役があります。
この後、農民は全員オロチに呑まれてしまいますが、庄屋さんの変身したスサノオノミコトが激闘の末に退治します。変身といっても見た目は変わりません。変身した体で見てくださいねっていうことです。
オロチは見事退治されますが、オオカミに呑まれたヒツジと違って、呑まれた農民は帰ってきません。悲しみ。
舞が終わると、山から下りてきた演者たちが人形と一緒に撮影タイムを設けてくれます。みんなスマホやデジカメや一眼レフでバシャバシャ撮ります。
人形劇は30分足らずで終わります。昼前の部と、午後の部の一日2回公演。室町の頃から数百年続くというこの祭りは、選択無形民族文化財として登録されているそうです。
田舎の素朴なお祭りですから、そんなに劇的な展開とか、派手なパフォーマンスというのはありませんが、会場からあふれるほどの人出があるわけでもなく、ゆる~い感じで気楽に見学できるイベントです。
ここから山のほうに登ったところにある大矢田神社のもみじ祭りも見てきたので、また後日写真をアップします。
ということで、本日もお粗末さまでした。
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