あるこう あるこう わたしはげんき
あるくのだいすき どんどんいこう
仕事の帰り、信号待ちの車の中から、犬の散歩をしている人を見かけました。
柴犬のような白いワンコで、まだ若くてぴょんこぴょんこ跳ねるように飼い主の足元にまとわりついていました。とても楽しそうです。
飼い主は30代くらいの男性で、トレーナー姿でした。
ちょうど箒で足元を掃いているところで、ちゃんと糞を処理して持ち帰る人なんだな、と思って見ていました。ワンコのほうも、ご主人が自分の糞を片づけるところを見ていました。早く先に進もうよと言いたげに、うずうずしながら。
糞の片づけが終わって、飼い主の人が歩き始めると、ワンコはまた嬉しそうにぴょんこぴょんこ跳ねながら、スキップするようにご主人を先導して歩いていきます。なんて微笑ましい光景でしょう。
しかし、私の目はそこであるものに釘付けになりました。
飼い主の人がその手に持っているのは、糞を片づけるための道具なのですが、よく見かけるのは、小さな園芸用スコップとビニール袋のセットですよね。
しかし、その人が持っていたのは塵取り。
いわゆる「三つ手」と呼ばれるタイプで、塵取りの本体の左右と後ろから持ち手が伸びているやつです。こういうやつです。↓
そういえばさっき糞を片づけるのに、スコップじゃなくて箒を使っていました。そうか、それなら糞を入れるのは塵取りだわな。
いや、かさばるよね?邪魔じゃない?重くない?
そう思っている間に、その人は右手に犬のリード、左手に箒と塵取りを持って、愛犬とスタコラ歩いていきました。もうあれで慣れてるんでしょうね。
散歩コースがそんなに長くないのかもしれない。キロ単位で歩くのに、あれを持っていくのはさすがにうっとおしいと思います。家の近くをぐるっと歩いてくるだけなんでしょう。たぶん。
でも飼い犬の糞をちゃんと片づけていくのは、飼い主として正しいマナー。うちのアパートの近所は、たまにそのまま放置された糞が転がっていて、飼い主のモラルの低さに毎度憤慨しています。……フンだけに。
はい、本日もお粗末さまでした。