いつか流星が夜空駆け抜け
すべての闇を照らす日まで
先日、仕事帰りの車中から流れ星が見えました。中天から西へ向かったスイーッと、結構な明るさで光って飛んでいきました。落ちていったと言うべきかな。もうちょっと大きかったら火球と言ってもいいくらいの大きさでした。
ずいぶん前に、これまた仕事帰りの車中から火球を見たことがあり、文字通り火の玉みたいなものがボワァ~っと空を飛んで行ったので、何事かと思いました。
同じように空の高いところを飛んでいる飛行機は、地上からの見かけではゆっくり進んでいますが、実際のスピードは時速何百キロとか出てるんですよね。じゃあ、流れ星はどのくらいのスピードで飛んでいるのか、ちょっと想像してみました。
よく空を飛んでいるのが見える旅客機。流れ星と同じ距離を進むのに、ざっくりとした感覚で30秒くらいかかっていると仮定します。流れ星はほんの1秒足らず。およそ30倍のスピードと仮定します。
次に高度。飛行機は地上1万メートル。キロに換算すると10キロメートルです。対する流れ星は地上100キロメートル。およそ10倍の高さを飛んでいることになります。単純に、見る人と飛んでいるものの位置関係を、地球の丸みを考えずに、直角二等辺三角形に置き換えると、高さが10倍なら進む距離も10倍になります。(強引?)
同じ距離を進むとして30倍のスピードなら、10倍の距離を進むとしたら速度も10倍、つまり300倍になります。飛行機の巡航速度がだいたい時速900キロメートルとすれば、その300倍は時速27000キロメートル。でーらーはえー。ていうか計算合ってる?
さてこの数字を検証してみましょう。ネットで検索すれば、わざわざ自分で計算しなくても、流れ星のスピードなんざすぐに出てきます。えーとなになに?速いもので秒速40キロメートル。時速に換算すると144000キロ。じゅ……じゅうよんまん?
さらに、地球の公転速度である秒速30キロメートル(これまたはええ!)が加味されると、相対速度で秒速70キロメートルで大気圏に突入してくることになります。時速に換算すると252000キロメートル。にじゅうごまん……もうちょっとで光に追いつくやん。
そんなスピードで大気圏に突入して来るんだから、そりゃ光るし燃え尽きもするわな。しかも、流れ星になる粒の大きさは、だいたい数ミリから数センチしかないそうです。そんな小さなものが100キロかなたの空を飛んでいるのが見えるくらいに、まぶしく光るってことですね。逆に地上まで到達する隕石って、もとはどんだけでかいの。
いやーなんていうか、宇宙ってすごいですね。想像を絶するってこういうことか。
というわけで、本日もお粗末さまでした。