心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

子ども会が消えていくご時世

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格子を開ければ 顔なじみ
廻して頂戴 回覧板

 今日は町内の秋祭りがありました。私が住む地域は子どもが少なく、小学2年生の男子はうちの息子氏しかいません。

 秋祭りの後、公民館で役員含め大人の話し合いがあり、来年度から子ども会を廃止する方向で検討している、という話が出ました。どの家庭も役員を務めるのはなかなか大変な負担で、子どももそれぞれ習い事などがあり、行事に出席できないことがあり、ただでさえ子どもが少ない中、子どもの参加者が大人の役員と変わらないほどの数しかいないのでは、行事をやる意味がない、というようなことでした。

 確かに子ども会というのは、様々な年齢の子どもが大勢集まってわいわいやることが楽しいので、少人数でちまちまやっても、役員の負担がそれほど楽になるわけでもなく、時間を割いてやる甲斐がのないでしょう。

 ただ、来年度の町内会長に決まっている人が、子ども会の廃止に反対するのではないかという話もあり、決めるならさっさと決めてしまわないと、町内会長の反対に遭えばまたズルズル継続しなければならない状況になる、ということらしいです。

 私もこの地域に住んで10年近く経ち、町内会費も払っていますが、なにぶんアパート暮らしなので、町内会に参加したことはありません。市の広報は配られますが、回覧板は回って来ません。子ども会は町内会との関係が深いのだろうという程度のことしか知らないので、へぇそういうもんなのかと、初めて子ども会と町内会の関わりやしがらみといったものを垣間見た気がしました。

 同じ連区内でも、幹線道路を隔てた反対側の地域は、新興住宅地があったりして、若い子育て世帯がたくさんいて、子どの数が多い町内がいくつもあります。私が住んでいる町内の、隣の町内では、すでに子ども会が廃止されているところもあるとか。

 こういった地域格差はどんどん進んでいるようで、私の実家の町内でも、子どもの数が減って、秋祭りなどは子どもの数が20人にも満たず、里帰り中の息子や娘の子どもを動員して、ようやく帳尻を合わせているような状況です。私が子どもの頃は、公民館に何十人も子どもが集まって、ワイワイやっていたものですが。

 核家族化によって、地域住民同士の繋がりが希薄になったことが、自治会組織の形骸化を進めているのでしょう。震災後は絆という言葉が流行りましたが、何の災害も被っていない土地の実態はこんなものです。絆といえば聞こえはいいが、面倒なしがらみには関わりたくない、というのが本音でしょう。

 わざわざ地域住民同士が助け合わなくても、生活に困ることのない便利な世の中。そういう時代に合わせた自治組織の在り方というものを模索する時期に来ているのでしょうね。面倒なしがらみを捨て、ゆるくドライな自治組織というものがあっても良いのではないかと思います。ま、アパート暮らしの貧乏人には縁のない話ですけども。

 というわけで、本日もお粗末さまでした。

隣組

隣組

 
SILENT SURVIVOR(21st century ver.)

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