心は空気で出来ている

空気を読むな、呼吸しろ。

人造人間、新造人間、合成人間

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たった一つの命を捨てて 生まれ変わった不死身の身体

鉄の悪魔を叩いて砕く キャシャーンがやらねば誰がやる!

 先週の「アニソン・アカデミー」に、アニソン界の”大王”ささきいさおさんがゲスト出演し、生放送で「たたかえ!キャシャーン」を熱唱されました。

 この歌は、1973年から74年にかけて放送されたアニメ「新造人間キャシャーン」のOP主題歌です。当時の私は3歳。おそらく、リアルタイムで観ていたのでしょうが、ほとんど覚えていません。再放送でもあまり観た記憶がなく、覚えていたのはフレンダ―というロボット犬が変形するかっこよさくらいでしょうか。

 2004年、紀里谷和明が監督を務め、当時その妻だった宇多田ヒカルが主題歌を歌った実写版の映画を観に行きました。ずいぶん長い映画で、ラストの一番大事なシーンを、トイレを我慢できずに見逃した作品です。

 考えてみると、人造人間(キャシャーンは”新造人間”ですが)という概念は神話の昔からあるそうで、ゴーレムやホムンクルスも人造人間の一種と言うことができるでしょう。

 SF好きな私も、この「人造人間」という分野には興味があり、アニメやマンガで数多くの人造人間を見てきました。キャシャーンの「新造人間」という言葉は、当時すでに人造人間という言葉がありきたりで、使い古されたものだったために作られた造語なのでしょうか。企画段階でのタイトルは「ネオロイダー」だったそうです。Wikipediaで調べてたった今知りました。ネオロイダーより新造人間のほうがカッコよく感じる。

 人造人間に替わる呼び名として、私が感銘を受けたのは、弐瓶勉のマンガに登場する「合成人間」という名称です。ただしこの言葉自体はずっと古くから使われていたようで、E.R.バローズの火星シリーズに「火星の合成人間」(原題・The Synthetic Men of Mars/1940年)というのがあります。邦訳版は1968年に刊行されていますので、私が生まれる前からあった言葉なんですね。弐瓶勉はこの作品から「合成人間」という言葉を拝借したのでしょうか。

 「〇〇人間」という表現は、SFやホラーでよく使われているような気がします。

 人造人間、透明人間、電波人間、モグラ人間にムカデ人間、最近ではコンビニ人間なんて小説もありました。もはや何でもアリの世界。

 私は現在「派遣人間」の「貧乏人間」ですが、いずれは「自営人間」となり、「人並人間」になりたいと考えています。

 では本日も、お粗末さまでした。

CASSHERN

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