DREAMY DREAMER いつまでも
DREAMY DREAMER 今のその気持ち 忘れないで
毎週ラジコで録音して聴いている、石田燿子さんのラジオ番組「あなたと星空の下で」の先週の放送を聴いている時、番組の固定コーナーである「思い出ソングス」で、昔懐かしいアニメ「燃える!お兄さん」のオープニング曲「ドリーミードリーマー」(歌・石川優子)が流れました。
イントロのメロディはまさに、シンディーローパーの「ハイスクールはダンステリア(邦題)」(原題・Girls Just Want To Have Fun)そのまんまです。
石川優子さんと言えば、アラフィフ世代にはカラオケのデュエット曲としていまだ定番の「ふたりの愛ランド」(石川優子とチャゲ)が有名。歌手は引退されましたが、様々なアーティストに楽曲を提供するソングライターとして活躍されています。
この曲をリクエストしたリスナーのメールには「燃える!お兄さん」が半年で突然終了して残念だったという思いでが語られていました。私は当時、ジャンプでリアルタイムにこの作品を読んでいましたが、アニメは観ていませんでしたし、打ち切りの理由も覚えていませんでした。
しかし現代にはインターネットとグーグルという強力な思い出掘り起こしツールが存在しますので、検索してみました。すると、どうやらジャンプに掲載されたあるストーリーが職業差別だということで、掲載号のジャンプが回収されるまでの騒ぎ(今で言う炎上ですね)になっていたそうです。そうだったんだ。全然覚えてない。もしかして「燃える!お兄さん」は読んでなかったかもしれない。
問題になったエピソードは、主人公が通う学校の先生が、問題を起こして担任ではなく用務員になり、主人公からひどい扱いを受ける、みたいな内容だそうです。詳細はWikipediaのジャンプ関連記事で。
当時は少年誌ということで、デリケートな問題を誇張して扱うという、無茶な手を使って読者受けを狙う手法が取られていたのではないかと推測します。子どもはデリケートとかそういうの関係なしで楽しんじゃいますから。普段は怖い学校の先生を、生徒が見下してこき使う展開が、子どもたちに受けると踏んだのでしょうか。
私自身は、学校での用務員さんの記憶がほとんどなくて、どんな存在なのかあまりわかっていませんでした。なんとなく、得体の知れない雑用係のおじさん、というイメージしかありません。おそらく、ほとんどの子どもたちにとって、校長を頂点とする学校世界のピラミッド社会では、底辺に属する存在として見られていたのではないでしょうか。子どもだけでなく、教師の側にもそのような意識があった可能性は高いと思います。子どもは大人の態度をよく見ていますからね。
漫画の作者や出版社が叩かれるのも仕方ないことかもしれませんが、そもそも現実の学校内で、用務員に対する職業差別的な意識の醸成が古くからあったかもしれない、というところに目を向けてもいいのではないかと思いました。
ということで、本日もお粗末さまでした。